fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

フォクトレンダー HELIAR-HYPER WIDE 10mm F5.6 ASPHERICAL

f:id:fortia:20160618000641j:plainα7s 10mm F11  1/100

昔から広角レンズが好きで、より広い画角を求めSWH15mm、UWH12mmと使用してきた。他にも色々な広角レンズを使用したが、結局SWH15mmくらいの画角があれば十分という結論に達したのでVoigtlander HELIAR-HYPER WIDEが発表されても食指は動かなかった。

が、先日通販サイトでたまたま安くなってるのを見つけてつい買ってしまった。

f:id:fortia:20160616015604j:plainずっしり重い。そして高級感がある。ピントリングの感触は良い。だいぶ前のコシナフォクトレンダーはグリスが悪いのかピントリングの感触が不均一なこともあったが、このレンズにそういうことはない。

f:id:fortia:20160618001950j:plain左から Super Wide Heliar 12mm、E10-18mm、Heliar-Hyper Wide 10mm E-mount

Eマウントでの比較とするため12mmは変換アダプタ付の状態。E10-18はAPS-C用なのでこの比較は本来正当ではないが、実はこのレンズ12mmから15mmくらいの間はフルサイズのイメージサークルをカバーしていて意外と使える。そういうわけで比較対象とした。

f:id:fortia:20160618001915j:plain12mmと10mmは重いが、E10-18mmは軽い。値段を考慮するとE10-18はなかなか勝手の良いレンズではないかと思う。これらのレンズの細かい比較は改めて別の記事にて行うつもり。

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α7s 10mm F9  1/100

購入前は「きっと四隅が引き延ばされて不自然な写り方するんだろうな」と想像していたが、実際に使ってみると撮り方次第で割と違和感ない描写になるので驚いた。

f:id:fortia:20160618005641j:plainα7s 10mm F16  1/160

逆光でもコントラストが低下することない。

手前の階段は実際にカーブを描いているのであり、レンズによる歪みではない。このレンズに歪曲収差はほとんど感じない。

なお左のランドマークタワーを見て分かるように隅に配置された被写体は引き延ばされる。ここに何を配置するかがこういった超広角レンズを使う際に気を遣うところだと思う。

被写体に接近すれば、いかにも広角レンズといったパースの効いた写真も撮影できる。被写界深度は深いので背景まですべてピントの合った写真も容易に撮れる。というかぼかす方が難しい。

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α7s 10mm F22  1/60

 

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α7s 10mm F11  1/160

 

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α7s 10mm F11  1/200

 

 

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α7s 10mm F16  1/60  ISO640

 

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α7s 10mm F11  1/320

 

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LUMIXボディキャップDMW-BDC1とVKF4385

最近のレンズ交換式カメラの標準キットはボディとレンズが装着された状態で梱包されていて、ボディキャップおよびレンズキャップが同梱されていない。キットレンズでしか使用しないのなら問題ないが、レンズやボディを頻繁に交換しているとキャップがないのが結構不便に感じてくる。

パナソニックマイクロフォーサーズ一眼、GM5とGF7のキット品もキャップが同梱されていなかった。そこでボディキャップを購入したのだが、ヨドバシカメラのサイトを見ていると同じパナソニックマイクロフォーサーズ用のボディキャップでも型番が二つあって、一方(DMW-BDC1)は319円でもう一方(VKF4385)は216円だ。商品解説を見ても違いが分からないので、とりあえず両方購入してみた。

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左が300円、右が200円の商品

まあ、まずパッケージが違う。安い方は簡易包装という感じ。

で、開けてみると

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同じマイクロフォーサーズ用キャップだから当たり前だが、これといって違いがない。

f:id:fortia:20160601154102j:plainDMW-BDC1

f:id:fortia:20160601154156j:plainVKF4385

表面の質感が若干違うような気もするが、些細な違いだ。

しかし裏返すと些細ではない違いがあって、

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VKF4385(右)の方は中央にABSの表示が!

DMW-BDC1にもABSの表示自体はあるが、かなり控えめ。

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それ以外にも若干作りに違いがある。

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左(DMW-BDC1)の方が材料が少なくて済みそうですね。

 

機能的にはどちらも問題なく、スムーズに着脱できます。

パッケージにこだわりがなければ安い方(VKF4385)を買っておけば良いと思います。

AFの音 SIGMA30mmF1.4DC DN Contemporary

前回オートフォーカスについて書き忘れたのでそれについて。SIGMA 30mm F1.4DNはFE28mmF2に比べるとAF速度が少しもたつく場合があるような気がするが、厳密に検証したわけではないので気のせいかもしれない。

それからFE28mmはAF時にレンズ移動の音や振動はないが、シグマ30mmは音のない室内で使用していると微かにレンズ移動の音が聞こえる。レンズ移動由来と思われる振動も感じる。

ちなみに私の所有しているFE28mmは購入当初、AFにてレンズ移動の音と振動があった。安い(FEの中では)レンズなのでこんなものかと思っていた が、ほかのFEおよびEレンズは皆無音無振動だった上、カタコトと鳴るその振動音が結構大きくて「このまま使っているとそのうち故障しそうだな」と不安に なったためソニーに仕様か故障かの確認を依頼した。

サービスステーションでは判断できないということで工場送りになったが、どうやら普通に不良品だったらしく、修理されて戻ってきた。音も振動も完全になくなっていたので良かったものの、購入時の確認はしっかりしないといけないと改めて感じさせられた。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN と FE 28mm F2 (SEL28F20) の比較

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シグマのEマウント用30mmF1.4を購入した。とりあえず試写し、ついでにFE28mmF2と簡単に比べてみた。フルサイズ用レンズとAPS-C用レンズを比較するのもどうかと思うが、スペックが近いので迷う人もいるかもしれない。

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全長はシグマの30mmの方がやや長い。

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SIGMA 30mm F1.4 DC DN on NEX-5T 絞り値F2

f:id:fortia:20160629024340j:plainSONY FE28mm F2 on NEX-5T 絞り値F2

このサイズで判然と分かるほどの差はない。等倍で見るとSIGMA30mmの方がややシャープだが、そこまで大きな差はないと感じた。

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SIGMA 30mm F1.4 DC DN on NEX-5T 絞り値F2.2

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SONY FE28mm F2 on NEX-5T 絞り値F2.2

ボケ具合を比較。被写体が同じくらいの大きさに写るよう撮影位置は調整した。焦点距離が違うのでボケの大きさは異なる。FE28mmの方がシグマ30mmに比べるとボケの輪郭がはっきりしているように見えるのはそのせいだろうか。

個人的にはどちらのレンズでもいいなという感じ。
モノとしての感触、質感はシグマの方により高級感を感じる。FE28も十分よくできてるんだけど。

ちなみにシグマの30mmをフルサイズ(α7s)で使うと↓こんな感じで残念ながらイメージサークルはフルサイズの領域までカバーしていない。

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SIGMA 30mm F1.4 DC DN on ILCE-7s  絞り値F1.4