fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

FE35mmF1.4 T* 夜景 Distagon SEL35F14Z

開放から使える大口径レンズを高感度に強いα7RIIにつければ夜の街でも昼間のように撮影できる。

f:id:fortia:20180325182018j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO100  F1.4  1/30

f:id:fortia:20180325194424j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO100  F1.4  1/80

撮影データとしてはISO100だがLightroomでRAW現像時にかなり増感している。このカメラのRAW画像は調整範囲が広いので、本来ならば撮影時に感度を上げるべきところをつい横着してしまう。撮影時に感度を上げておけば右のランドマークタワーもしっかり写せただろう(現像時の調整では無理だった)。

f:id:fortia:20180325183736j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO125  F1.4  1/30

画角は広角レンズというより標準レンズに近い印象。被写体と構図によっては広角レンズ感も出る。

f:id:fortia:20180325194622j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO500  F2.0  1/30 LR現像時+3.00EV

f:id:fortia:20180325230659j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO100  F1.4  1/100

f:id:fortia:20180325231301j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO100  F1.4  1/80

30cmまで寄れるのでボケは作りやすい。もちろん焦点距離35mmなのでそんなに派手にボケてはくれないが。

f:id:fortia:20180325232809j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO200  F1.4  1/30 LR現像時+1.80EV

クリスマスの装飾が施された馬車道十番館。

f:id:fortia:20180325233449j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO320  F1.4  1/30

これも馬車道近辺の裏路地。

f:id:fortia:20180326000059j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO100  F1.4  1/30

f:id:fortia:20180326003427j:plainα7RII + SEL35F14Z  ISO3200  F1.4  1/30

このレンズとα7RIIだと夜の猫も撮影できる。夜は瞳孔が開いているのでよりかわいらしく写せる。f:id:fortia:20180326003017j:plain

素数が多いのでトリミングしても画質劣化を感じさせない。4000万画素クラスのカメラではこの「デジタルズーム」が大変有効なので、単焦点レンズの制約をそれほど感じずに撮影できる。気分的には35-70mmの2倍ズームレンズを使っている感じ。

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まあしかし巨大なレンズなので、カメラに興味ない人がこれを見てズームできないと知ったら驚くだろう。

フィルター径は72mm。高額なレンズなのでプロテクトフィルターは付けておきたいところ。しかし今回の夜景撮影のように光源が入ってくる状況だとゴースト発生の原因にもなるので最高の撮影結果を求める人にはオススメしない。

私は以前安いプロテクトフィルターでテストしたところ明らかな違いを感じたため付けていない。反射がしっかり抑えられているフィルターの場合はまた違うかもしれない。

Silvi F2.8 FUJIFILM シルヴィ

広角端24mmからの約2倍のズームレンズを搭載したフィルムカメラ

f:id:fortia:20180318152745j:plain2002年11月発売。限定のブラックは2003年9月発売。2007年5月に出荷終了。

28mmスタートはよくあるが24mmは珍しい。28mmと24mmは数字だけ見るとあまり変わらないような気がしてしまうが、実際に使ってみるとその使い勝手はかなり違う。街中で28mmだと狭いと感じることが結構あるが24mmではほとんどない。画角にすると28mmが対角75°程であるのに対し、24mmが84°程度になる(35ミリ判での話)ので、この感じ方は当たり前といったところか。正直なところレンズのスペックは焦点距離より画角で表した方が分かりやすいのではないかといつも感じる。まあその話はこのカメラには関係ないことなので置いておく。

広角端24mmから望遠端50mmまでの画角の違いが分かる写真を掲載する。1枚目が24mm、3枚目が50mm、2枚目は中間。

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f:id:fortia:20180318155704j:plain冷蔵庫に長期間保管されていたKonicaMinoltaのネガフィルム、CENTURIA100-Sを使用。デジタル化は現像時にフジカラーのサービスを利用した。

2倍ズームだと物足りないような気がしてしまうが、こうしてみるとそこそこ引っ張ってこれることが分かると思う。街中でスナップ写真を撮るだけなら50mmもあれば十分なので個人的には24-50というレンジは大変好ましいと思う。もちろん85mmまでカバーしてくれれば言うことなしだが、それでせっかくコンパクトに収まっているサイズが大きくなってしまっては元も子もない。

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↑広角24mm時のレンズ。

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↑望遠50mm時のレンズ。

ここからは街中で撮影した写真を掲載していく。

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さすが24mm、という広角感。

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↑こちらは50mmで撮影。

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↑広角端24mmで撮影。歪曲がなくてすばらしい。フィルムカメラだと歪曲なしのレンズを画質の犠牲なく実現できるから良い。仮にこのレンズをデジタルカメラに移植したら周辺描写が破綻するだろう。

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レンズの性能は良く、逆光でも問題無し。

f:id:fortia:20180318174855j:plain日付も入れられるので何となく入れてみたが、背景が黒くないと見づらい。

この機種はシルバーとブラックがあって、ブラックは露出補正が可能となっている。ネガフィルム使う分には特に必要ないような気がするが、ポジを使うなら是非とも欲しいところ。

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フィルムカメラだから、デジカメのように「コンパクト=豆粒センサー」という図式はなく当然のようにフルサイズ。なので構図を選べばボケも十分得られる。上の写真は50mmで撮影。F値はおそらく開放の5.6。露出は自動なので断定はできない。

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広角側は開放F2.8なので薄暗くなっても対応できそう。 

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これは中間域で撮影した写真だったか。メモしておかないと正確なことが書けないので困る。こういう時にデジカメのありがたさ、Exifのありがたさを知る。

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↑ストラップに付いているのはリモコン。説明書にはリモコンの電池交換はサービス、もしくは販売店に持っていくよう書いてあったが、ドライバー1本で簡単に開けられるし電池もCR1620でそこらで買えるので自分で交換できる。

パナソニック リチウム電池 コイン形 3V 1個入 CR1620

パナソニック リチウム電池 コイン形 3V 1個入 CR1620

 

ただ電池の場所は基板の裏側で、基板自体を外さないとアクセスできない。不安な人は富士フイルムに持って行った方が良いだろう。

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ちなみにこの電池交換後にLEDの点灯を確認するためiPhone7のカメラに照射してみたがまったく見えなかった。他のカメラでは見えたので問題なかったが、最近のiPhoneカメラがそこまで赤外線をカットしているとは知らなかった。

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総評としては小さく軽く扱いやすい上、レンズのスペックはマニア向けで写りも良く、大変良いカメラだと思う。残念なのはスペックはマニア向けなのに自動露出モードしかない点。まあ開放F値が2.8-5.6ということで、そもそもボケのコントロールを意識するほど自由度は高くないから大した難点でもないのだが。ただ、マニアからすると絞り優先モードくらい付けておいてよという感じ。

あと困るのは赤目軽減モード以外のフラッシュの設定を記憶してくれないこと。電源入れるたびに発光禁止にするのが面倒くさい。

外装はコンタックスTシリーズのような高級感はないものの、別段安っぽくもなくしっかりしている。デザインも特に気をひくようなポイントはないが、それがまた高性能とのギャップとなって良いのかもしれない。ガワは普通のコンパクトカメラだけど、撮れる写真は高級機並みですよ、という。

電池はCR2一本で動く。説明書によると400コマ撮れるらしい。

TOSHIBA CR2G 2P カメラ用リチウムパック電池

TOSHIBA CR2G 2P カメラ用リチウムパック電池

 

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猫の喧嘩 SAL75300

f:id:fortia:20180312040128j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO400 280mm F5.6 1/125秒

α7RIIにSAL75300を付けていた時に遭遇した猫の喧嘩。望遠レンズ向きの状況だ。

f:id:fortia:20180312042003j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO640 135mm F5.6 1/125秒 

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右の猫が少しずつ間合いを詰めている。鳴き声が大きく鋭かった。

f:id:fortia:20180312042834j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO400 300mm F5.6 1/125秒

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結構怖い。

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f:id:fortia:20180312043058j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO500 230mm F5.6 1/125秒

激写してたら「何見てんだよ」みたいな顔で睨まれた。

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こっちに向かって襲いかかってくるんじゃないかと若干不安になる。

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強面の猫でした。

↓こちらが喧嘩の相手。喧嘩というか一方的に威嚇され続けていただけのような気もするが。

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この顔では勝てないか。

SAL75300 75-300mm F4.5-5.6

スペック的には平凡な望遠ズームなのであまり期待しないで手にしたが、意外にもしっかりした造りで驚く。このクラスのレンズは軽くて華奢なイメージが強いので良い意味で期待を裏切られた。

造りに見合った重さはあるものの取り扱いやすい大きさなので積極的に使う気にさせてくれる。この「使う気になる」かどうかは結構重要で、あまりに大きく重いレンズだといくら高性能でも持ち出す気にならず、結局防湿庫に鎮座するだけの置物になってしまうことも多い。このレンズは中古価格も安いため神経質になることなく気軽に持ち出せる。

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モーター内蔵ではないためミラーレスαで使う時はLA-EA4を経由することになるのがやや残念。LA-EA4でのAF速度に不満はないが、被写体によっては意図した位置になかなかピントが来ないことがある。

光学性能は意外と言っては失礼だがなかなか良い。最新のレンズに比べると色収差が気になる場面もあるが、総じて良く写るレンズだと思う。α7RIIの4000万画素画像をピクセル等倍で見ても問題ない。

f:id:fortia:20180208012400j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO320  200mm F5.6  1/125

 ↓これは上の写真の中央部分を切り出したピクセル等倍画像。

f:id:fortia:20180208012425j:plain

微ぶれしているかもしれない。しかし細部までしっかり写っていることは分かってもらえると思う。

f:id:fortia:20180208022641j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO800  300mm F5.6  1/400

望遠端でも同じようにちゃんと写る。↓の画像は中央部分の等倍切り出し。フォーカス微調整し忘れたためAFが微妙にずれて花ではなく茎に合ってしまった。

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もちろん最新の高価格帯レンズのようにコントラストの高いパキパキ画像が得られるわけではないが、常にピクセル等倍鑑賞するような特殊な趣味を持ち合わせていない限り、このレンズの描写性能で不満に思うことはないだろう。

ズームによって被写体をどこまで引き寄せられるか示すため、同じ場所から75mm、120mm、300mmで撮影した写真を載せる。

f:id:fortia:20180220012546j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO100  75mm F4.5  1/800

f:id:fortia:20180220012646j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO100  120mm F5.6  1/500

f:id:fortia:20180220012733j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO100  300mm F5.6  1/320

こういうはるか遠くの被写体を大写しにしたい場合、300mmでも全然足りないところだが、75mmでの撮影結果と比べればやはりかなり被写体を拡大できる。

α7RIIのように画素数の多いカメラを使えばトリミングによりさらに拡大できる。↓これは上の写真のピクセル等倍切り出し画像。

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高価な望遠レンズを使えば、もっとシャキッとした切り出し画像を得られるだろう。ただ、これだけ遠距離の被写体になると大気の揺らぎの影響もあって高性能のレンズであっても良い像が得られないことも多い。

そう考えると高価な望遠レンズを購入する前に、まずはこういう比較的安価なレンズを使って、遠くを撮ることの難しさを把握してみるのも良いだろう。

f:id:fortia:20180220021714j:plainα7RII + LA-EA4 + SAL75300  ISO125  280mm F5.6  1/125

ETSUMI インナーレンズキャップ 55mm用 ブラック E-6696

ETSUMI インナーレンズキャップ 55mm用 ブラック E-6696

 

月食2018

曇りの予報だったものの空を覗いみてたらそこそこ晴れていたので撮ってみた。これは23時10分頃。皆既食の終わり。

f:id:fortia:20180131235411j:plainα7RII + APO150-500mmF5-6.3DG OS HSM   ISO1600  500mm  F8.0  1/5秒  トリミング

この時はわずかに雲が掛かっていた。月の白い光がフレアのようにぼんやり雲を照らし出している。

これは21時45分頃の写真。皆既食が始まる頃。

f:id:fortia:20180201001339j:plainα7RII + APO150-500mmF5-6.3DG OS HSM   ISO800  500mm  F7.1  1/3秒  トリミング

私が所有している機材で一番良好だと思われる組み合わせで撮影した。本当は超望遠の明るい単焦点レンズでもあれば良いのだが、まあ仕方ない。細かいことを言わなければズームレンズでも結構撮れる。

これは21時50分頃。

f:id:fortia:20180201002150j:plainα7RII + APO150-500mmF5-6.3DG OS HSM   ISO800  500mm  F7.1  0.6秒  トリミング

天体撮影をするといつも、もう少し明るいレンズだったらなあ、もう少しシャッキリ写ればなあ、もう少し焦点距離長くないとなあ、とか、赤道儀買おうかなあ、など金のかかりそうな欲求ばかりが頭をもたげてくるので恐ろしい。たぶん踏み込まない方が良い世界だと思う。

XF14mmF2.8 R FUJINON

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35mm判換算21mm相当画角の広角レンズ。ビオゴンやスーパーアンギュロンで有名な焦点距離。このレンズもそうだがシグマのDP0も含め、個人的には名レンズばかりの印象が強い。

ビオゴンなどのレンジファインダー用のレンズは全長が短く小さいが、このレンズはそこそこの大きさ。と言ってもDP0よりは短いし、取り回しは良い。

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X-M1サイズのカメラに付けると比較的小さく収まるので気軽に持ち出せる。カバンへの収まり具合も良い。

f:id:fortia:20171021001415j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/125

35mm換算21mmというと相当広角な印象があるが、カメラを構える角度に気をつければ意外と「広角感」は出ない。歪曲がきれいに補正されているからかもしれない。 

DP0同様このレンズもまたゼロディストーションである。おそらく。というのもフジフイルムはシグマのようにホームページにデータを載せて性能を謳ってくれないので実際のところ歪曲ゼロなのかどうか断言できない。自分で使っている印象ではDP0と同じく歪曲は感じない。

以前、XF14mmとDP0で同じタイル張りの壁を撮り比べてみた結果があるので参考までに貼っておく。

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DP0の撮影時はカメラと壁面が平行から少しずれてしまったかもしれない。こういう比較を行う時に両者完全に同じ条件で撮影するのは本当に難しい……。まあいずれにしろどちらも歪曲ゼロと言って良いほど歪曲は補正されている。

f:id:fortia:20180120235946j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/150

意外と「広角感」が出ないと書いたが、被写体の選び方やカメラを向ける角度によってはもちろん広角レンズらしい広がりを表現することも可能。

f:id:fortia:20180120234544j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F8 1/420

 

f:id:fortia:20180121002927j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO200 F3.2 1/160

このレンズはこういう路地裏での撮影で力を発揮する。洒落た店を見つけて写真に収めたいと思っても、後ろに下がれない場面の多い狭い路地では28mm程度の広角では画角が足りない。21mmの画角があれば多くの場面で思った通りに収められる。

f:id:fortia:20171021005418j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO1000 F2.8 1/125

それに歪曲がないから建物の直線をそのまま写し取ることができて、それがまた心地よい。

f:id:fortia:20171021010316j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/125

自然物を被写体にする場合は歪曲収差の有無はあまり関係ない、というかむしろ補正されていない方が好ましいかもしれないが、あらゆるものが直線で構成されている市街を被写体に選ぶなら歪曲が補正されていることは大変重要だと思う。

もちろん歪曲のあるレンズで撮影した写真でも、パソコンに取り込んで修正すれば直線を出すことは可能だが、やはり現場でカメラを構えた時の気分が違う。建物に正対してファインダーなりライブビュー画面を覗いた時に直線が歪んでいるとどうにも気分が萎えてしまうのである。水平も出しづらいし。

まあ趣味人のどうでもいいこだわりと言ってしまえばそれまでだ。 

f:id:fortia:20180120232634j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F16 1/350

歪曲以外の性能ももちろん優秀で、広角レンズだから逆光が苦手なんてこともない。太陽が入っても問題なく撮影できる。光源の位置と強さによってはゴーストが生じるものの、フレアでコントラストが低下するような事態にはならない。

f:id:fortia:20180121113736j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F14 1/550

f:id:fortia:20180121114308j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F14 1/550

広角レンズだと背景をぼかして撮影することはあまり考えないかもしれないが、被写体に接近すればぼかすこともできるしボケかたもきれい。

f:id:fortia:20180121115733j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/300

f:id:fortia:20180121120108j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO640 F2.8 1/15

開放F2.8とそこそこ明るいレンズなので、最近のデジカメの高感度性能向上と相まって薄暗い状況でも十分撮影できる。

その画角の広さから幅広い状況に対応できるし、前述したように街の撮影に向いている画角なので、荷物を減らしたい観光旅行でこれ一本付けっ放しというのもお勧めできる。ひたすら軽くコンパクトに、ということならXF27mmだが、150gほど重くなっても構わないならこちらの方が守備範囲は広い。

FUJIFILM 単焦点超広角レンズ XF14mmF2.8 R

FUJIFILM 単焦点超広角レンズ XF14mmF2.8 R

 

CONTAX TVS

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京セラによる大文字CONTAXブランドのフィルムカメラ。少し黄色味を帯びたチタン外装のボディに高級感が漂う。レンズはCarl ZeissブランドVario Sonnar 28-56mm F3.5-6.5の2倍ズーム。ISO50フィルムの使用を考えると望遠側の明るさが物足りないが、薄暗い場所での撮影を諦めれば問題ない。

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電源の入れ方は変わっていてズームレバーを動かすことによりオンになる。

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これが電源入った状態。ズーム位置は28mm。

グリップのある方が狭くなっているので一見持ちづらそうだが実際に使ってみると特に問題ない。

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ケースを装着しないとストラップが使えない。

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このケース、柔らかい革で作られていてなかなか良い。さすが高級カメラというところ。

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10年近く冷蔵保管されていたVelvia50。使用期限はとうに切れている。Velvia100Fに比べると落ち着いた色合いで、かつ濃厚さはあったので好んで使用していた。現像代を負担に感じてフィルムカメラの使用をやめて以来、買い置きしてあったフィルムをずっと冷蔵庫、もしくは冷凍庫に保管していた。

今はフィルムの銘柄も少なくなり値段も随分上がってしまったが、まだ現像できる環境が残されているだけありがたいと思うべきなのだろう。

撮影した写真を掲載するにあたり本当はフィルムスキャナで取り込みたいのだが、ホルダーが行方不明になってしまい使用できない状況なので、とりあえずライトボックス的な装置の上にフィルムを置いてα7RIIで撮影したものを掲載する。

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せっかくフィルムなのでパーフォレーション付きで。この写真は28mmで撮影。絞りは忘れた。

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これは望遠端で絞りは開放付近だと思う。背景があまりボケていないので自信がないのだが、開放といってもF6.5なのでまあこんなものだろう。上下が滲んでいるのはRAW現像時に暗部を無理やり持ち上げたため。

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これは望遠端56mmの絞り開放。可動液晶なんてないので猫目線で撮影することができない。そのためどうしても上から見下ろした写真になってしまう。もちろん地面に這いつくばって撮れば猫目線写真もいけるだろう。

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ぶれてしまった。さすがに薄暗い所で望遠端、さらにしゃがみこんでの撮影では厳しい。

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それでもがんばればなんとか。なってないか。

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猫を撮るのに適したカメラではないが、見つけるとつい撮りたくなってしまう。

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これは望遠側だったか中間域だったか。このあたりの画角だと歪曲はほぼないように見える。

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影がおもしろいなと思って撮ってみたがあまりおもしろくなかった。

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広角端28mm。28mmでも歪曲はなさそうだ。

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露出補正しないで撮ったら失敗してしまった。最近のデジカメだと黒くつぶれてしまってもRAWで撮影していれば救済できてしまうので、この辺の感覚がかなりいい加減になってしまっていた。

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素直にスキャナのホルダー探した方が良かったなと思うくらい、どれも色がおかしくなってしまっているが、これはデジタル化の仕方に原因があるのであって、元のフィルムではちゃんときれいな色が出ている。

失敗した写真も含めて25枚すべて掲載しようと思っていたが、きれいにデジタル化できなかったこともありだんだん面倒臭くなってきたのでここで終わりにする。ホルダーが見つかったらしっかりスキャンしてまたアップしたいと思う。

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 フィルムカメラということもあり、今となってはどちらかと言うとコレクション的な意味合いで所有されるカメラだと思うが、写りも良く使い勝手も悪くないので、日常的に使用するのもありだと思う。フィルム代さえ気にならなければ。