今は昔、2005年発売のクラシックデジカメ。きれいな中古があったので購入した。LXは高級機なので今も人気があり、この年代のデジカメとしてはそこそこ高い値段がついている。しっかりした金属ボディでデザインも小洒落た感があり眺めているだけでも楽しい。
機能的にもまったく問題なく、今でも十分通用する。画質は高感度がやや厳しいもののRAW撮影が可能なので良好な出力が得られる。縦横比16:9の800万画素は4Kモニタにぴったり表示できるサイズだし、プリントするにしてもA4程度なら余裕だから今でも不足はない。
LX1 DC VARIO-ELMARIT 1:2.8-4.9/6.3-25.2 ASPH. ISO100 6.3mm(換算28mm相当) F2.8 1/1000
広角端28mm相当画角からの4倍ズームレンズ で、カメラマニアからすると28mmスタートは物足りないと感じるところだが、16:9のセンサーということもあり実際に撮影してみると意外と広く撮れる。
↑これは上の写真の中央部分を切り出したピクセル等倍の画像。RAW現像すればこのようにかなり精細感のある画質が得られる。
16:9なので基本的には横に構えて写真を撮ることになる。もちろん縦で撮れないわけではないが、3:2や4:3の比率に慣れていると縦に構えた時に横幅が狭すぎて違和感を覚えると思う。
LX1 ISO100 6.3mm(換算28mm相当) F4.0 1/200
この写真のようにどこか締まらない印象になってしまうことが多い。そんな時でも↓こんな風にトリミングしてしまえば安定感が戻ってくる。
トリミング後を予想して撮影するのが難しいという場合は、カメラにアスペクト比の切り替え機能があるのでそれを使って3:2なり4:3で撮れば良い。
ただ、このカメラのセンサーはLX2やLX3に搭載されるマルチアスペクト式ではないため、3:2や4:3に切り替えても16:9の写真の両端が切り落とされてしまうだけであり、ちょっともったいない。撮影した後にどうやって切り出すか考えるのもまた一興なので、この切り替え機能は積極的に使わなくていいと思う。
LX1 ISO100 11.6mm(換算52mm相当) F3.6 1/1000
LX1 ISO100 13.4mm(換算60mm相当) F4.0 1/1250
LX1 ISO100 15.6mm(換算70mm相当) F4.0 1/640
広角でも望遠でも結構寄れる。
LX1 ISO100 6.3mm(換算28mm相当) F2.8 1/1000
ボケも素直な方ではないでしょうか。
LX1 ISO80 6.3mm(換算28mm相当) F4.0 1/400
LX1 ISO100 8.7mm(換算38mm相当) F3.2 1/80
この焦点距離では歪曲なし。もちろんソフトによる歪曲補正は行っていない。この焦点距離だけではなく他のズーム位置でも歪曲が気になることはなかった。最近のデジカメと違い、この時代のカメラは歪曲を光学的に補正していたのでRAWで出力しても派手に歪んだ画像が出てくることはない。
LX1 ISO80 6.3mm(換算28mm相当) F4.5 1/400
LX1 ISO80 6.3mm(換算28mm相当) F3.6 1/100
LX1 ISO100 6.3mm(換算28mm相当) F3.2 1/100
縦方向の長さも被写体によっては活きる。
しかし正直なところ16:9を縦に構えて撮影する違和感は最後まで拭えなかった。スマホでの縦撮影に慣れている人ならば、すんなり受け容れられるかもしれない。
純正バッテリーDMW-BCC12は生産終了しているので、入手したカメラにバッテリーが付属していなかったり、付いていても劣化していた場合は互換バッテリーを購入することになる。互換品は色々あってどれにすべきか迷うが、何種類か使用した経験があり昔から馴染みがあるROWAのものを紹介しておく。
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