ゼロ・ディストーション、のキャッチフレーズに惹かれて発売から間もなく購入。
14mm F5.0 1/250 ISO100 PLフィルター使用
35mm判換算で21mm相当の画角というと、かなり広いイメージがあるが使ってみるとそれほど広さは感じない。日ごろから画角100°付近のレンズを常用しているため広さの基準がおかしくなっているというのもあると思うが、それでもやはりこのカメラで撮影した写真を見直してみると「壮大だなあ」というより「端正だなあ」という印象が前面に来る。
14mm F4.0 1/50 ISO100
そう感じる理由としてもちろん画角の違いは大きいと思うのだが、それよりも歪曲ゼロに起因する写りの特徴および撮影者の心理変化が大きいのではないかと思う。
14mm F4.0 1/1000 ISO100
DP0を持って出歩くと歪みなく写るのが楽しくて、つい直線的な被写体ばかりに正対してしまう。そしてこのカメラの売りである「ゼロ・ディストーション」を試すために、それを証明できるような構図ばかりで撮ってしまう。
14mm F5.6 1/15 ISO100
こういう構図は平面的で躍動感も出ない。それに加えてレンズの性能が良く四隅が浮いたり流れたりすることもないので、できあがるのは動きのない無機質な感じの写真ばかりになってしまう。
もちろん構図を変えれば広角レンズらしいスケールの大きな写真も撮れる。
14mm F4.5 1/1250 ISO100
14mm F5.0 1/1000 ISO100
でもやっぱり、せっかくこのカメラを持ち出すのならこういう写真、直線で構成された画をたくさん撮りたい。
14mm F4.0 1/125 ISO100
逆光だと細密感あふれる写真はあんまり撮れないので、わざわざこのカメラを選ぶような人は多分順光で撮る機会が多いんじゃないかと思うが、一応逆光の作例も。
14mm F14 1/200 ISO100
太陽が画面の隅にある程度なら、ゴーストの発生もコントラストの低下もなく優秀だが、太陽をもう少し画面の中に入れると、
14mm F20 1/125 ISO100
お菓子の名前で呼ばれるあの模様が……
まあ、このカメラを買うような人は多分ほかにもカメラ持っていると思うので、逆光は他にまかせてDP0は順光専用機にすれば特に問題はない。
カメラ自体は割と軽く、話題になったグリップの形状も別段持ちにくいということもない。ただ、バッグ収納時に意外と場所を食うので、カメラを複数台持ち歩く人は工夫が必要になる。
14mm F4.5 1/30 ISO100 PLフィルター使用
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