HELIAR-HYPER WIDE 10mm EマウントとVMマウントの写りの違い

ヘリアー10mmにはEマウント版とVMマウント版が用意されている。ソニーEマウントカメラはアダプターを介してMマウントレンズも装着できるので、ソニーユーザーの中にはどちらを購入するか迷う人もいると思う。価格差は現在3万円くらいで、結構大きい。

公式ページEマウント版10mmの項には『ソニーEマウントセンサーに最適化された光学設計を採用』と書いてあるので、きっと写りが微妙に改善されてるんだろうなと推測できるわけだが、仮にその差が決定的でなければVM版を選択することも十分視野に入ってくるのではないか。

というわけで、すでにEマウント版を所持しているにもかかわらず好奇心からVMマウント版を追加購入して比較してみた。

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左がEマウント版、右がVMマウント版

VMマウント版の方がややスリムに見える。それから絞りリングの回転方向が逆。

肝心の写りはどうだろうか。まずはEマウント版。

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α7RII + E10mm    ISO100  F5.6  1/200

次にVMマウント版

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α7RII + VM10mm    ISO100  F5.6  1/200

 左上隅を拡大する。まずEマウント。

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次にVMマウント。

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おー、ずいぶん明るさが違うなあ、それにEマウント版は紫の縁取りが少なくなってる、やっぱり最適化されてる分、周辺描写が良好なのかー。

と当初はその違いに驚きブログを書き始めたのだが「ここまで差が明確なのも妙だな」と疑いを持ち、やがて大変な過ちを犯していたことに気付く。

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Eマウント版のレンズは補正プロファイルを内蔵していて現像ソフトが勝手に収差を補正していたのだ。一方だけ色収差補正していたらそりゃ違いが出て当然ですね。

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で、これを無効にして現像しようとしたのだが、できない…

Lightroom特有の挙動かと思い、他のソフトでも試してみたがソニー純正のImage Data Converterを使用しても自動適用を解除できないし、RawTherapeeを使ってみてもやはり適用されてしまう 。

仕方がないのでレンズの電子接点部分にテープを貼って撮影し直した。

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これでEマウント版のレンズ情報がカメラに伝わらなくなったのでVM版と同じ条件で現像できる。

その結果、次のようになった。まずはEマウント版。

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α7RII + E10mm    ISO100  F5.6  1/125

次はVMマウント版。

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α7RII + VM10mm    ISO100  F5.6  1/125

先ほどと同じように左上隅を拡大。Eマウント版から。

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次にVMマウント版。

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この写真だけでは確たることは言えないが、特に変わりはないかなという印象。

ただ、この写真にしても一つ前の写真にしても、なぜかEマウント版の方が画角がほんの僅かに広いのが気になる。三脚にカメラを設置し直す際にずれただけかもしれないが、動かさないようにかなり気を遣って作業していたので。

まあ、いずれにせよ写りにそれほど大きな差はなさそうなので、お金を掛けたくない場合はVM版を選ぶというのは十分ありなのではないかと思う。