XF14mmF2.8 R FUJINON

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35mm判換算21mm相当画角の広角レンズ。ビオゴンやスーパーアンギュロンで有名な焦点距離。このレンズもそうだがシグマのDP0も含め、個人的には名レンズばかりの印象が強い。

ビオゴンなどのレンジファインダー用のレンズは全長が短く小さいが、このレンズはそこそこの大きさ。と言ってもDP0よりは短いし、取り回しは良い。

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X-M1サイズのカメラに付けると比較的小さく収まるので気軽に持ち出せる。カバンへの収まり具合も良い。

f:id:fortia:20171021001415j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/125

35mm換算21mmというと相当広角な印象があるが、カメラを構える角度に気をつければ意外と「広角感」は出ない。歪曲がきれいに補正されているからかもしれない。 

DP0同様このレンズもまたゼロディストーションである。おそらく。というのもフジフイルムはシグマのようにホームページにデータを載せて性能を謳ってくれないので実際のところ歪曲ゼロなのかどうか断言できない。自分で使っている印象ではDP0と同じく歪曲は感じない。

以前、XF14mmとDP0で同じタイル張りの壁を撮り比べてみた結果があるので参考までに貼っておく。

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DP0の撮影時はカメラと壁面が平行から少しずれてしまったかもしれない。こういう比較を行う時に両者完全に同じ条件で撮影するのは本当に難しい……。まあいずれにしろどちらも歪曲ゼロと言って良いほど歪曲は補正されている。

f:id:fortia:20180120235946j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/150

意外と「広角感」が出ないと書いたが、被写体の選び方やカメラを向ける角度によってはもちろん広角レンズらしい広がりを表現することも可能。

f:id:fortia:20180120234544j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F8 1/420

 

f:id:fortia:20180121002927j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO200 F3.2 1/160

このレンズはこういう路地裏での撮影で力を発揮する。洒落た店を見つけて写真に収めたいと思っても、後ろに下がれない場面の多い狭い路地では28mm程度の広角では画角が足りない。21mmの画角があれば多くの場面で思った通りに収められる。

f:id:fortia:20171021005418j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO1000 F2.8 1/125

それに歪曲がないから建物の直線をそのまま写し取ることができて、それがまた心地よい。

f:id:fortia:20171021010316j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/125

自然物を被写体にする場合は歪曲収差の有無はあまり関係ない、というかむしろ補正されていない方が好ましいかもしれないが、あらゆるものが直線で構成されている市街を被写体に選ぶなら歪曲が補正されていることは大変重要だと思う。

もちろん歪曲のあるレンズで撮影した写真でも、パソコンに取り込んで修正すれば直線を出すことは可能だが、やはり現場でカメラを構えた時の気分が違う。建物に正対してファインダーなりライブビュー画面を覗いた時に直線が歪んでいるとどうにも気分が萎えてしまうのである。水平も出しづらいし。

まあ趣味人のどうでもいいこだわりと言ってしまえばそれまでだ。 

f:id:fortia:20180120232634j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F16 1/350

歪曲以外の性能ももちろん優秀で、広角レンズだから逆光が苦手なんてこともない。太陽が入っても問題なく撮影できる。光源の位置と強さによってはゴーストが生じるものの、フレアでコントラストが低下するような事態にはならない。

f:id:fortia:20180121113736j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F14 1/550

f:id:fortia:20180121114308j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F14 1/550

広角レンズだと背景をぼかして撮影することはあまり考えないかもしれないが、被写体に接近すればぼかすこともできるしボケかたもきれい。

f:id:fortia:20180121115733j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO400 F2.8 1/300

f:id:fortia:20180121120108j:plainX-M1 + XF14mmF2.8R  ISO640 F2.8 1/15

開放F2.8とそこそこ明るいレンズなので、最近のデジカメの高感度性能向上と相まって薄暗い状況でも十分撮影できる。

その画角の広さから幅広い状況に対応できるし、前述したように街の撮影に向いている画角なので、荷物を減らしたい観光旅行でこれ一本付けっ放しというのもお勧めできる。ひたすら軽くコンパクトに、ということならXF27mmだが、150gほど重くなっても構わないならこちらの方が守備範囲は広い。

FUJIFILM 単焦点超広角レンズ XF14mmF2.8 R

FUJIFILM 単焦点超広角レンズ XF14mmF2.8 R