Serenar 50mm F1.8 Canon Lens

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今回取り上げるのはキヤノンのLマウント標準レンズ。Serenar銘のものとCANON LENS銘のものがあるようだ。公式ページに記載がある。

ここで紹介するのはCANON銘のもの。

オークションでリサイクル店から購入した。未検品の「ジャンク扱い」品ということでまあ色々あるんだろうと覚悟していたが、レンズ内に大きな板状の黒い何かを見つけた時は肝を冷やした。絞り羽根の脱落だったら最悪なので。幸いレンズの反射防止塗膜が剥がれ落ちていただけだったので前群を外すだけで無事解決した。しかし反射防止塗料が剥がれたということは性能に影響が出るはず……

f:id:fortia:20181202152758j:plainレンズ内で白く見えているのが塗装落ちしている箇所

と心配していたもののα7RIIに付けて撮影してみたところ撮影結果は意外にも良好だった。

f:id:fortia:20181202160959j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F1.8  1/4000

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中央部の等倍切り出し。ややにじんではいるものの細かいところまできちんと描写されている。

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↑左端。中央と同じくソフトフォーカス気味にはなっているが、像が乱れたりすることはない。昔のレンズは周辺部の解像が甘くなるものが多いが、このレンズにはそれがない。

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↑右端。

周辺が流れないのにも感心したが、このレンズを使って一番驚いたのはコントラストが高いことだ。

f:id:fortia:20181202163110j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F1.8  1/1600

RAW現像時に調整はしていない。それでもこのようにメリハリの効いた写真になる。

f:id:fortia:20181202163824j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F1.8  1/2000

古いレンズで撮影すると薄靄が掛かったような描写になることが多いが、このレンズは最近のレンズと遜色ない描写が得られる。

ちなみにこの写真はヘリコイドアダプターの使用によりレンズが本来持つ最短撮影距離を超えて撮影している。

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↑上の写真の目の部分を切り出した画像。最短撮影距離を超えてもしっかり解像することが分かる。

f:id:fortia:20181202175243j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO125  F1.8  1/250  現像時+0.5

ボケは大抵の場面で素直だが稀に不自然な描写になることがある。↓こんな風に隅のボケが流れることが時折ある。

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f:id:fortia:20181202175740j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F1.8  1/800

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↑中央部切り出し。

f:id:fortia:20181202175939j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F1.8  1/1000

水面に太陽が映る逆光の場面。フレアが発生しているが、コントラストは保たれている。

 次は絞りごとの違い。

f:id:fortia:20181208121001j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F1.8  1/1250

f:id:fortia:20181208121016j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F2.8  1/640

f:id:fortia:20181208121026j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F4  1/640

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こうして比較してみると開放ではやはりコントラストの低下が少し感じられるものの一段絞ればそれも解消する。

羽根は10枚で、絞ってもある程度円形を保つ。下の写真はF4に絞った時。

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今回紹介したセレナー50mmF1.8、コバ落ちしていても十分写るため修理する意味を見出しづらいが、塗り直すことでさらに性能が向上するのか否かにも興味があるので、いずれ修繕してみたい。

f:id:fortia:20181208172058j:plainα7RII + Serenar50mmF1.8    ISO100  F1.8  1/1000