ライカブランドのカメラが売りであるファーウェイのスマホ。新発売のiPhone11proかこれかどちらかを買おうと思っていたが、カメラ性能だけ見るとこちらの方がおもしろそうだったのでSIMフリー版を入手してみた。
カメラは三種類の切り替えができて、16mm相当の超広角レンズが2000万画素、28mm相当の広角レンズが4,000万画素、125mm相当の望遠レンズが800万画素とそれぞれ別のセンサーを持っている。
28mm相当のメインカメラが4,000万画素ということで同じ画素数のα7RIIにSEL28F20を付けて比較してみた。
P30 Proは周辺減光や色被りがひどいがこれはRAW(をLightroomで未補正のまま現像した)だからで、標準で撮影されるJPEGは↓のようにしっかり補正されている。
中心部を切り出してピクセル等倍で比較してみる。まずはアルファ。
次はP30 PROのRAW。
そしてP30 PROのJPEG。
当然アルファの方が細部まできっちり描写されるのだが、意外とP30 PROもがんばっている。しかも本体内JPEG出力でもいわゆる塗り絵画質にならずに済んでいる。ひと昔前はこういう極小画素のデジカメだとピクセル等倍鑑賞なんてとてもできなかったのだが。
SEL28F20のF値が5.6なのに対してP30proの方は1.6という点が気になる方もいるかもしれない。一方が絞っているのにもう一方が開放では条件が違う、と。しかしP30proのF値は1.6以外に設定できない。このサイズなので絞りは入っていないと思われる。
今度は周辺画質の比較。写真の左下部分をピクセル等倍で切り出した。まずはアルファ。
次にP30PROのRAWから現像した画像↓。そのままだと暗すぎたのでプラス1露出補正している。
↓そしてP30PROのJPEG。
私の所有しているSEL28F20は左側がほんの僅かに甘い個体のようで、この部分の切り出しになるとP30PROとあまり差がない結果となってしまった。
スマホのカメラをフルサイズデジカメと比較するなんて無謀と思っていたが、解像力に関して、少なくとも晴天下で低感度撮影する分にはそこまで大きな差はないという印象を持った。