スペック的には平凡な望遠ズームなのであまり期待しないで手にしたが、意外にもしっかりした造りで驚く。このクラスのレンズは軽くて華奢なイメージが強いので良い意味で期待を裏切られた。
造りに見合った重さはあるものの取り扱いやすい大きさなので積極的に使う気にさせてくれる。この「使う気になる」かどうかは結構重要で、あまりに大きく重いレンズだといくら高性能でも持ち出す気にならず、結局防湿庫に鎮座するだけの置物になってしまうことも多い。このレンズは中古価格も安いため神経質になることなく気軽に持ち出せる。
モーター内蔵ではないためミラーレスαで使う時はLA-EA4を経由することになるのがやや残念。LA-EA4でのAF速度に不満はないが、被写体によっては意図した位置になかなかピントが来ないことがある。
光学性能は意外と言っては失礼だがなかなか良い。最新のレンズに比べると色収差が気になる場面もあるが、総じて良く写るレンズだと思う。α7RIIの4000万画素画像をピクセル等倍で見ても問題ない。
α7RII + LA-EA4 + SAL75300 ISO320 200mm F5.6 1/125
↓これは上の写真の中央部分を切り出したピクセル等倍画像。
微ぶれしているかもしれない。しかし細部までしっかり写っていることは分かってもらえると思う。
α7RII + LA-EA4 + SAL75300 ISO800 300mm F5.6 1/400
望遠端でも同じようにちゃんと写る。↓の画像は中央部分の等倍切り出し。フォーカス微調整し忘れたためAFが微妙にずれて花ではなく茎に合ってしまった。
もちろん最新の高価格帯レンズのようにコントラストの高いパキパキ画像が得られるわけではないが、常にピクセル等倍鑑賞するような特殊な趣味を持ち合わせていない限り、このレンズの描写性能で不満に思うことはないだろう。
ズームによって被写体をどこまで引き寄せられるか示すため、同じ場所から75mm、120mm、300mmで撮影した写真を載せる。
α7RII + LA-EA4 + SAL75300 ISO100 75mm F4.5 1/800
α7RII + LA-EA4 + SAL75300 ISO100 120mm F5.6 1/500
α7RII + LA-EA4 + SAL75300 ISO100 300mm F5.6 1/320
こういうはるか遠くの被写体を大写しにしたい場合、300mmでも全然足りないところだが、75mmでの撮影結果と比べればやはりかなり被写体を拡大できる。
α7RIIのように画素数の多いカメラを使えばトリミングによりさらに拡大できる。↓これは上の写真のピクセル等倍切り出し画像。
高価な望遠レンズを使えば、もっとシャキッとした切り出し画像を得られるだろう。ただ、これだけ遠距離の被写体になると大気の揺らぎの影響もあって高性能のレンズであっても良い像が得られないことも多い。
そう考えると高価な望遠レンズを購入する前に、まずはこういう比較的安価なレンズを使って、遠くを撮ることの難しさを把握してみるのも良いだろう。
α7RII + LA-EA4 + SAL75300 ISO125 280mm F5.6 1/125