fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

RE.AutoTopcor 1:3.5 f=13.5cm 作例

A7RII+AutoTopcor13.5cm   ISO100, F3.5, 1/40 クイーンズスクエアみなとみらい駅の入り口

この間清掃したトプコールをA7RIIに付けて撮影してきた。

焦点距離が長いのでボケが作りやすく楽しい。やはりボケで遊ぶにはこれくらい必要になるなと感じる。と言っても街中で使うには画角がやや狭く、撮影できる範囲は限られるが。

A7RII+AutoTopcor13.5cm  ISO100, F3.5, 1/40  ランドマークプラザフェラーリショールーム

絞り開放でも周囲が乱れないので安心して使える。

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO1600, F3.5, 1/250
野毛のジャズ喫茶の看板

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO2500, F3.5, 1/250

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO10000, F3.5, 1/250

α7RIIの電子シャッターなので走る車が歪んでしまった。9にしておけばよかった。

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO6400, F3.5, 1/250

光源の周囲がにじんでいて、それもまた雰囲気があって良いかなと思う。

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO100, F3.5, 1/640

逆光場面ではやや白むが思ったほどフレアは生じなかった。

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO500, F5.6, 1/250

ボケは自然で良いですね。

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO100, F8.0, 1/320

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO100, F5.6, 1/400

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO16000, F3.5, 1/250

絞り羽根は6枚だが角が出にくい形になっている。絞りによるボケの変化が分かる写真を掲載する。

まず開放のF3.5

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↓次にF4

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↓F5.6

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↓F8

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↓F11

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↓F16

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絞ってもカクカクにはならない。

最後にいつも通りの遠景サンプル。まず開放絞り

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO100, F3.5, 1/2500中央部を等倍切り出し。

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左端。

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次にF8まで絞って撮影。

A7RII+RE.AutoTopcor13.5cmF3.5  ISO100, F8, 1/6400

周辺減光は解消される。

中央部を等倍切り出し。

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開放でも十分よく写っていたため、印象はそれほど変わらないが下の家の屋根部分を見てみると開放の時に感じられた色収差が解消されているのが分かる。

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周辺の描写に関しては絞ると目に見えて向上する。色ズレは残るが。

 

最近のレンズのようにカリカリに写るわけではないが性能は十分でボケもなだらか。このレンズのデザインが好きな方は迷わず入手して良いだろう。135mmは不人気な焦点距離ゆえに人気のトプコールの中でもこのレンズは安く購入できる。

マウント形状はエクサクタと同じ。Exakta-LeicaMやExakta-SonyEなどの変換アダプタを使用すればデジタル一眼で使用できる。

マウントアダプターは安価なものでも特に問題ないが、以前マウント形状が微妙に違ってレンズを装着できない不良品を掴まされたこともあるので、そういう無用なトラブルを避けたい場合は名の知れたメーカーのものを選ぶのが無難だろう。

ソニーEマウントで使用する場合は、一度ライカMに変換してからライカM-ソニーEのヘリコイドアダプタに装着すると1.5mの最短撮影距離を短縮できるのでおすすめ。ピントが1.5m以下になっても画質の劣化は感じない。

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