十年くらい前に中古屋で購入したレンズ。広角レンズはコシナのワイドヘリアーシリーズを使うことが多かったので使用機会は多くなかった。売却するにあたって状態を調べていたら異常を見つけた。
一見透き通っているように見えるが強い光を当てて観察すると、
後ろから二番目あたりのレンズに曇り。
拡大すると無数のつぶつぶが。多分、貼り合わせ面剥離によって生じた気泡だと思う。後ろから二群目のレンズが貼り合わせになっていることはシグマのサイトに掲載されているレンズ構成図から確認できる。
購入時からあったのか、この十年の間に生じたものかは不明。購入時に撮影した写真と最近撮影した写真を比べてみても描写に変わりはない。分解してレンズを取り出せたとしても剥がして再接着は難しいからこのままにしておく。
性能に関してはやはり最近のレンズのようにはいかない。中央部は開放でもそこそこ写るが周辺は厳しい。なお、これは最近撮影したもの。
F4まで絞ると中央部はキリッとするが周辺はまだ厳しい。
F8まで絞れば周辺も何とか。
以下は十年前に撮影した写真。カメラはEOS5D2。
20年近く前の古いレンズなので今になって使用する人もあまりいないとは思う。
開放からキレる最近のレンズに飽きてしまった人は遊びで使ってみるとおもしろいかもしれない。
写真のカメラは初代5D。