fortia’s カメラレビュー

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EXILIM EX-Z600 CASIO 分解 センサーごみ清掃

カシオの600万画素デジカメ。

ジャンクセットの一つなので当然のように壊れている。レンズバリアが開き切らない。が、それは大した問題ではない。撮影される写真がおかしい。

広角端6.2mm, F2.7, 1/1000

真っ白。EXIFに1/1000と表示されているが実際にはこの速度は出ていないだろう。室内で撮ればぎりぎりいける。

広角端6.2mm, F2.7, 1/30

15.3mm, F7.4, 1/250

望遠にして撮るとF値が大きくなるため露出が適正になる。空にポチポチ写っているのはセンサーごみ。

望遠側にすれば撮影できることが分かった。しかし望遠端の18.6mmまでズームするとカメラがフリーズしてしまう不具合があるため、15.3mmまでしか使えない。どうしてなかなか縛りの多いカメラだ。

15.3mm, F7.4, 1/160

15.3mm, F7.4, 1/160

15.3mm, F7.4, 1/200

15.3mm, F7.4, 1/200

15.3mm, F7.4, 1/320

15.3mm, F7.4, 1/320

15.3mm, F4.6, 1/200

15.3mm, F4.6, 1/200

画面が白むのはレンズが曇っているせいだろう。コンパクトデジカメの曇りはぱっと見ただけでは分からない場合が多い。マクロレンズで拡大撮影してみる。

ひび割れのようにも見えるこれの正体はおそらくカビだろう。これを何とかするのは大変だ。

とりあえずガワだけ外してみたがやる気はしない。

 

後日、この記事を完結させるために分解することにした。

フレキ怖い。

フラッシュのユニットは外せたが……

背面ボタンとメイン基板を繋ぐためのコネクタを壊してしまった……

まあ背面ボタンが効かなくてもシャッターボタンが無事なら撮影できるからね。気にしない気にしない。

基本的に半田ごてなしで分解できるが、作業しやすいようにスピーカーの配線はこてを使って外した。

↑左側下がレンズユニット。

レンズユニットの最奥部にイメージセンサーがある。

あのカビがセンサー前のレンズならここを外して清掃できるかもしれない。そう期待していた。

残念ながらきれいだった。

カビはシャッターの向こう側のようだ。分解は無意味に終わったわけだが一応センサーをブロワーで吹いておく。ゴミは消えるだろう。

残念な気持ちを抱えたまま組み直す。背面ボタンユニットが付かないけど、一応撮影はできるはず。センサーごみが消えたかどうかの確認くらいはできる。そんな思いで組み上げ起動した。しかし

日時設定しないと次に進めない……ボタンが効かないから設定できない……

 

(1時間後更新)

と思っていたが、破損したコネクタにフレキシブルケーブルの端子を押し当てて起動したところボタン操作できた。固定されないままであるが、テスト中だけ動けばいいやと無理やりケースに組み込んだ。

無事日時設定を抜けられた。しかし端子がずれたのかこのあとボタン操作はできなくなる。シャッターとズームレバーは効くから撮影は可能。

15.3mm, F4.6, 1/100

15.3mm, F4.6, 1/100

15.3mm, F4.6, 1/100

15.3mm, F4.6, 1/100

ごみは消えた。しかし今度は下に黒い線が……

組み直す時に↓このパーツの上下を間違えたかもしれない。