シグマの古いズームレンズ、24-70mmF2.8EX DG MACRO 非HSM。
2005年2月3日発売。もはや20年近く前のレンズということで準オールドレンズと呼びたい。でかくて重いシグマレンズは多分このあたりから。いつどこで買ったのか記憶にないが、多分明るい標準ズームを1本くらい持っておこうと考えて中古品を購入したのだと思う。
一眼レフ用Aマウントレンズだがソニー純正マウントアダプターLA-EA5を経由することでα1によるオートフォーカス制御が可能になる。C-AFも機敏に動くがガコガコ音を出しながら小刻みに動き続けるので多用したくはない。
↑一番短い状態。↓広角端24mmの時に最長になる。
広角端では周辺減光が激しく独特の雰囲気を持った写真になる。
古いレンズにありがちなぼやけた印象にはならず、ズーム全域で高コントラストの濃厚な写りを見せてくれる。
望遠端、きれいにボケる。
歪みは大きい。広角端、特段厳しくない↑この構図でも建物に樽型歪曲の影響が見られる。
35mmにすると今度は糸巻き型の歪曲収差が。45mmで撮った写真にもこの歪みは残っていた。標準ズームで50mm近辺が歪むのは珍しい気がする。
うるさく見ると気が付くだけで普段のスナップ写真で気になるようなレベルではない。
逆光でのフレア発生はあるが、逆光に弱いというほどでもない。これは光線の条件が悪いとこういう写真になることもあるという例で、逆光でいつもこういう写真になるわけではない。この例でも絞れば解消する。
MACROを冠したレンズだけあってズーム全域40cmまで寄れる。
使ってみた印象は何でも撮れる便利なレンズ。重くてデカいから使い勝手が良いとまでは言えない。
コントラストの高いクッキリした描写のレンズではあるが、デジカメ対応以前のモデルであるため周辺の解像力は厳しい。
広角端24mmだとF16まで絞って何とか安定する。35-50mmくらいではF8まで絞れば安定し、70mmではF5.6で大丈夫。とはいえ四隅をピクセル等倍で鑑賞して云々する時代のレンズではないと思う。