2006年3月発売の富士フイルムのデジカメFinePix V10。もう17年も前の製品だが来週発売と紹介されても違和感ない洗練されたデザインと個人的には思う。
このデジカメの魅力はデザイン性もさることながら、
ゲームができることだ。
4種類入っている中で私のイチオシはシューティング。見ての通りかなり本格的だ。幼い頃MSXでやっていた何かに似ている。なんだろう。スターソルジャーかな。色々遊んだ気がするけどもう覚えていない。
カメラ背面の小さなボタンでの操作は難しい。特にこの機種はモニタの占める割合が大きく、ボタン配置に余裕がない。
この操作性の悪さがゲーマー魂に火を付けるような気もする。
カラーバリエーションはオレンジ、シルバー、ガンメタリックの三色。
私はオレンジとシルバーの二色を揃えた時点で蒐集意欲を失ってしまいガンメタリックは持っていない。今いくらするんだろうとヤフオクを覗いてみたら7,000円ぐらいで取引されていて驚いた。
昔のデジカメは小型が売りの機種でも厚さがそこそこある。この機種もそう。当時は厚みがあると携帯性が悪くなり残念に思っていたが、いま単純にデザイン性だけで見るとこの厚みがコロンとした可愛らしさに繋がっていて好ましいと思える。
撮像素子は1/2.5型HRハニカムCCD、512万画素。画素数もセンサーサイズも最新iphoneの方が上なので、いま画質を求めてこのデジカメを使う意味はあまりないだろう。
FUJIFILM | 企業情報 | ニュースリリース | 「FinePix V10」の主な仕様
本体サイズは83.0mm x 63.5mm x 23.3mm、バッテリー込みで重さ175g。
レンズは6.3mm-21.6mm(35mm判換算38mm-130mm相当)の3.4倍ズームレンズ。広角側38mmというのは一般的なデジカメやスマホの標準レンズよりも画角が狭い。一般的にデジカメの3倍ズームレンズは広角-標準-中望遠というレンジになっているが、これは標準-望遠という感じ。小型化を優先した機種によくあった仕様だ。広角が捨てられている分、変にパースの効いた写真が撮れてしまうリスクがないと好意的に解釈することもできる。
カメラとして利用する人は多くないと思うが参考までに作例を掲載。
空をバックにしたこの場面は露出をプラス補正したかったがメニューに潜って調整するタイプはどうも面倒で。他の写真もすべてカメラ任せのオート撮影。
マクロモードで撮影。マクロはボタン一押しで設定できる。センサー面積が小さいためボケにくいカメラではあるが、望遠側のマクロを利用すればそれなりにボケる。
全然悪くないし今でも十分使える画質ではある。デザインがオシャレだからクラシックカメラのように半ばアクセサリー感覚でぶら下げて歩くというのはありかもしれない。