中高の頃はアルトサックスを吹きたくてブラバンに入っていた。
アルトサックスは音色の幅が広く、クラシックとジャズとフュージョン、それぞれのジャンルで同じ楽器なのか疑うほど音が違う。
クラシックのアルトサックスの音色は暖かくていいのだが、ホルンのように聞こえてしまって何か違う気がしていた。
デビッドサンボーンのようなフュージョン系の音はかっこいいけど尖り過ぎていると感じていた。
ジャズサックスのかすれた音も少し違う気がしていた。
↓この頃の渡辺貞夫のアルトサックスの音色だけが、嵌った。
これはたぶん「ときめき夢サウンド」に出演された時の演奏で曲は渡辺さん作曲のエリス。
柔らかいけどクラシックの丸すぎる音とは違って耳に引っかかる鋭さもある独特な音色(と個人的には感じる)。
録音環境やエコーも影響していると思うが、若い頃の音源を聴くと明らかにもっとスタンダード寄りな音だから、
この柔らかな音色は意図的なものだと思う。この明るくて丸い音が好きで出したいと思っていたが、
吹き方が違うのか楽器(マウスピース)が違うのか、私にはヌボーッという暗い音しか出せなかった。
今もなお92歳という年齢で精力的にライブをされている。
LIVE | Sadao Watanabe Official Web Site
エリスの終盤に青木智仁さんのベースソロがある。旋律を歌うような演奏でベースの魅力が伝わってくる。