fortia’s レビュー

カメラと猫と音楽と骨董品

コニカのオールドデジカメ KD-500Z

コニカが2002年に発売したデジカメ。「最近の若い人はコニカなんて知らないよね」などと言いたくなるところだが、私がカメラ趣味を始めた時はすでにコニカミノルタだったから、コニカがどんな製品を作っていたのか私自身もよく知らない。HEXAR銘のレンズが人気なのは知っていた。

このカメラのレンズ銘はHEXANON。読みはヘキサノン。ジャンクで買った品なので文字が剥げてる。

レンズカバーをスライドさせると電源がオンになりレンズが飛び出してくる。

コンパクト。

厚みはある。

 

開発陣が書いた論文風の読み物を見つけた。

https://research.konicaminolta.com/jp/pdf/technology_report/2003/pdf/08.pdf

このCPUの機能を最大限に利用するため、OSはすべてアセンブラで記述し…(中略)

OSを自社開発したことにより、数マイクロ秒の開閉を保証する超高精度シャッター制御や、リアルタイム音声入出力処理なども可能になった。

かっこいい。昔PICマイコンでアセンブリ言語を使った。パズルみたいで面白いと思ったが趣味レベルだから精度を追求する必要はなかった。極限の効率を実現するために書くのは楽しそう。いや仕事だからきついか。

なお余談になるが、今回のカメラではどのメディアが使われるかが起動時にわかるように、起動音を3種類用意している。この音楽の作曲は開発グループ内で行ない、非常に多数の曲の中から、カメラできれいに聞こえ、心理的に起動が速く感じる曲を選んだ。

言われるまで気付かなかった。あわててメディアを切り替えて試してみたら本当に三種類あった。

カードを入れないで起動すると内蔵メモリーへの記録モードとなり三番目の起動音が聞ける。

個人的にはメモリースティックの時の起動音が良い。音色がピアノ。なお、どれを聞いても起動が速くなった感じはない。

(前略)この設定を見出すために毎日数百枚の試写を行ない、その結果によって日々アルゴリズムの改善をおこなうというサイクルを約半年間にわたって繰り返した。色再現のチューニングは様々な場所で様々な時間帯を選んで行ない、トータルで15万枚以上の撮影を行った。

作曲したり撮影会したりで楽しそうだ。

 

以下このカメラで撮った写真。

KD-500Z     ISO100, 1/200秒, F2.8, 8mm(換算39mm)

広角端は歪曲が大きい。

KD-500Z     ISO100, 1/230秒, F4.9, 24mm(換算116mm)

コンパクトデジカメにしてはセンサーが大きい(1/1.8ʺ)ため結構ボケる。望遠端では一眼ぽいボケになることもある。

KD-500Z     ISO100, 1/35秒, F3.7, 14.2mm(換算69mm)

園芸店の「ミニ観葉」コーナーのよう。

KD-500Z     ISO100, 1/35秒, F3.7, 14.2mm(換算69mm) トリミング,コントラスト調整 

KD-500Z     ISO100, 1/90秒, F2.8, 8mm(換算39mm) トリミング,アオリ補正,歪曲補正,コントラスト調整

怖い扉。

 

ここからは今日(26日)の写真。雨が降る中撮ってきた。

KD-500Z     ISO100, 1/190秒, F4.9, 24mm(換算116mm)

KD-500Z     ISO100, 1/30秒, F4.9, 24mm(換算116mm)

ブレてしまった。感度設定ができない上、暗がりで撮影してもISO100から動いてくれず、望遠側での撮影はかなりシビア。24年前のデジカメだから感度はISO100で固定なのかもしれない。ただ、この年代のデジカメとしてはかなり優秀だと思う。暗所に弱いのを除けば画質は今でも十分。

 

KD-500Z     ISO100, 1/220秒, F3.7, 14.2mm(換算69mm)

KD-500Z     ISO100, 1/140秒, F2.8, 8mm(換算39mm)

広角端でも背景ボケのある写真が撮れる。

 

KD-500Z     ISO100, 1/70秒, F2.8, 8mm(換算39mm)

KD-500Z     ISO100, 1/100秒, F4.7, 8mm(換算39mm) トリミング,カラー,コントラスト調整

雨の日は景色にいつもと違う模様が現れるから撮影しがいがある。

開発秘話を読んで愛着が湧いた。