fortia’s レビュー

カメラと猫と音楽と骨董品

サッカー

学生の頃、小型のサッカー競技ロボットを作っている教授の話を聞く機会があった。他分野のことで細かい話は覚えていないが「サッカーは野球と違っておもしろい」と仰っていたのが印象に残っている。いや、もしかしたら「野球と違って」までは踏み込んでいなかったかもしれない。「サッカーは有機的で面白い」と力説されていたのは確か。

当時の私は野球派でサッカーには疎かった。テレビで代表戦などを見る時も、ただボールの行方を追っているだけで、ボールがないところでの選手の動きなど考えたこともなかった。

「サッカーは有機的」という話を聞いてから、その言葉の意味を考えてサッカーを見るようになった。

それまでは実況が連呼する「キラーパス」をテレビ用のキャッチフレーズぐらいにしか思っていなかったが、ある時それが「パス経路のイメージを共有する選手同士の連携」で、敵陣深くまで一気に侵攻できる効率的な戦術だと気付いた。それまでスポーツを個人のテクニックやパワーの面でしか捉えていなかったが、効率だとか戦略だとかの側面があると気付き新しい世界が広がったように感じた。

サッカー自体の面白さに気付いた瞬間でもあり、どんな分野でも興味を持てば深みを見つけられると知った第一歩だったようにも思う。