ROKKOR-PF 32mm F1.8 minolta repo-sのレンズ

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一山いくらのジャンクを購入した際に入っていたミノルタフィルムカメラrepo-sのレンズをαに移植。当初移植するつもりはなく、シャッターが切れない不具合を治すために分解していたところ、うまく組めばEマウントで使えそうだと気付き実行した。

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想定よりフランジバックが厳しかったためヘリコイドアダプターにビニールテープで取り付けるという何とも残念な形になってしまったが、とりあえず無限遠まで撮影できるようになった。ちなみにシャッター不良の原因はバネが一つ外れていただけですぐに治った。

f:id:fortia:20180915112735j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1250

元がハーフサイズカメラのレンズなのでフルサイズだとこんな感じになる。少しトリミングすればフルサイズでも十分使える。性能も良く、正直なところ中央付近は最近のレンズと比較してもそれほど変わらない。

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↑中央部拡大

なお、絞りは取り外してあるのでここに掲載するすべての写真は開放F1.8で撮影されたものになる(絞り羽根を動かすピンを切断すれば絞りを入れたまま組み込めそうだったが、後で元に戻すことを考えそれはやめた)。

f:id:fortia:20180915113952j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1600

光の当たり方が良ければ開放でも意外とコントラストが強く出る。

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拡大してみれば若干ソフトではあるが、このくらいの甘さなら逆に美点と言えないこともない。

しかしこのようにコントラストが強めに出るのは特殊な状況で、多くの場面で昔のレンズにありがちな僅かに霧がかかったような描写になる。

f:id:fortia:20180915123320j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1000

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f:id:fortia:20180915115422j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1600

まあそういう時は加工でコントラスト上げてそれっぽくしてしまえば良いので、そう気に病むことでもない。

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f:id:fortia:20180915121018j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/5000    コントラスト調整有り

f:id:fortia:20180915121403j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/400    コントラスト調整有り

f:id:fortia:20180915121447j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1000    コントラスト調整有り

f:id:fortia:20180915121625j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/2000    コントラスト調整有り

↑ゴーストは出ているが逆光でも結構がんばってくれる。

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α7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1000    コントラスト調整有り

本来は陰になる翼の裏側にも光が回ってしまっている。こういうのはコントラスト調整でも改善できないが、まあこれはこれで雰囲気作りに貢献していると思えば。

みなとみらいの花火

f:id:fortia:20180908202213j:plainα7SII + LA-EA3 + Sonnar 135mmF1.8 ZA     ISO100   F5.6   6秒

これまで8月に開催していた花火大会の代わりだろうか。音が聞こえて外に出てみたら上がっていたのでとりあえず撮影。

手頃な望遠ズームがなかったのでAマウントの135mmを使用した。絞って撮影するのでF1.8のスペックが無駄に……

RX0 Cyber-shot

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発表された時からおもしろそうなカメラだと思ってはいた。しかし、これといった用途も思いつかずこれまで購入することはなかった。が、6月から始まったキャッシュバックにつられて購入した。

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RX100と比較するとかなり小さいことが分かると思う。

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厚みはややあるが、それでもRX100より薄い。ズボンのポケットに入れて持ち歩くことも可能。ポケットが膨らんで不恰好になるが。

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モニタは小さいものの、構図やピントの確認が問題なくできるサイズは確保されていると個人的には思う。ピントに関して言えば、ピントの山がはっきり確認できるわけではなく、合焦位置にAFフレームが表示されるのを見て「大体この辺に合っているかな」と確認できる程度。ただ被写界深度は深いのでそれで十分だと思う。

モニタのコーティング剥げは最近のカメラではあまり経験していなかったが、この機種で久しぶりに経験した。普通のカメラより多少ぞんざいな扱いをしていたので仕方ないかもしれない。

解像性能

f:id:fortia:20180728183031j:plainRX0   ISO125   7.7mm   F4.0   1/1250

画質は良い。↓上の画像の中央部分ピクセル等倍切り出し。

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↓左上隅

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↓右下隅

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四隅はやや甘くなる。この個体は特に右側が怪しい。しかし特定の条件で撮影した結果を等倍確認して分かる程度でしかないので特に問題はない。

歪曲について

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内蔵レンズプロファイルで補正された状態だと歪曲は感じない。

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プロファイルを無効にし歪曲補正の無い状態にすると↑このようになる。

基本的に補正は有効なので実用上歪曲が問題になることはない。

f:id:fortia:20180819112810j:plainRX0   ISO125   7.7mm   F4.0   1/500

作例

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RX0   ISO125   7.7mm   F4.0   1/640

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RX0   ISO200   7.7mm   F4.0   1/500    RAW現像時+1.5

f:id:fortia:20180819105307j:plain
RX0   ISO320   7.7mm   F4.0   1/500

やや厳しい逆光条件での撮影。コントラストの低下は多少感じるが、破綻することなく写る。

小さく軽いカメラで手振れ補正機能もないのでシャッタースピードの低速限界は高速にしておくのが良いと思う。高感度でもきれいに写るのでISOが上がることを恐れる必要はない。

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動き物を撮る場合は1/500くらいに設定してしまってもいい。

f:id:fortia:20180819094515j:plainRX0   ISO640   7.7mm   F4.0   1/500   RAW現像時 +1.0

f:id:fortia:20180819094800j:plainRX0   ISO500   7.7mm   F4.0   1/500   RAW現像時 +1.5

f:id:fortia:20180819094941j:plain

細かいところまでしっかり写る。ISO500程度ならノイズも気にならない。

f:id:fortia:20180819095246j:plainRX0   ISO1250   7.7mm   F4.0   1/500   RAW現像時 +1.0

とても小さいので猫も警戒せずに近づいてくる。が、最短撮影距離が50cmなのでせっかく顔を寄せてくれてもピントが合わない。

f:id:fortia:20180819095703j:plainRX0   ISO250   7.7mm   F4.0   1/500   RAW現像時 +1.0

まあこのくらいまでなら合うので十分か。

f:id:fortia:20180819100415j:plainRX0   ISO12800   7.7mm   F4.0   1/400   RAW現像時 +0.5

前述した通りISO12800の高感度でもそこそこきれいに写る。

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ノイズ処理はLightroomのデフォルト(輝度ノイズ低減なし、カラーノイズ低減25)。

f:id:fortia:20180819103006j:plainRX0   ISO12800   7.7mm   F4.0   1/400   RAW現像時 +0.5

f:id:fortia:20180819103041j:plainRX0   ISO12800   7.7mm   F4.0   1/500   RAW現像時 +0.5

猫の食いつきがいいだけに、この最短撮影距離はやはりちょっと残念。

f:id:fortia:20180819103349j:plain
RX0   ISO5000   7.7mm   F4.0   1/500   RAW現像時 +1.5

f:id:fortia:20180819103548j:plain
RX0   ISO5000   7.7mm   F4.0   1/500   RAW現像時 +1.2

猫に近づけても警戒されないというのはちょっとした発見であった。

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まあ、嫌がる猫もいる。

 

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RX0   ISO4000   7.7mm   F4.0   1/500   LRクロスプロセス現像

f:id:fortia:20180819114313j:plain
RX0   ISO800   7.7mm   F4.0   1/500   LRクロスプロセス現像

f:id:fortia:20180819114348j:plain
RX0   ISO3200   7.7mm   F4.0   1/500   LRクロスプロセス現像

f:id:fortia:20180819115345j:plain
RX0   ISO1000   7.7mm   F4.0   1/500   LRクロスプロセス現像

f:id:fortia:20180819115135j:plain
RX0   ISO5000   7.7mm   F4.0   1/500   LRクロスプロセス現像

ソニー SONY デジタルカメラ Cyber-shot DSC-RX0

ソニー SONY デジタルカメラ Cyber-shot DSC-RX0

 

 

FE55mmF1.8ZA SEL55F18Z Sonnar

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FEマウントで最初に発売された標準レンズ。Carl Zeissの名を冠した高級シリーズでもある。今でこそ廉価版の50mmF1.8が用意されているが発売当初は他に選択肢がなかったため、最初の標準レンズを高価格帯のツァイスで出してきたソニーに異を唱える人も多かった。と記憶している。

発売されてからは撮影サンプルや各種テスト結果により価格に見合う性能を持っていることが明らかになり、そういった声も小さくなって今現在の確固たる地位を築くに至る。

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見ての通り小型なので扱いやすい。それでいて絞り開放から全面にピントがしっかりくる。

f:id:fortia:20180713224017j:plainα7RII + SEL55F18Z     ISO100   F1.8   1/8000

中央部ピクセル等倍切り出し

f:id:fortia:20180713224221j:plain

左端部切り出し

f:id:fortia:20180713224337j:plain

右端部切り出し

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4000万画素をピクセル等倍で見てもこれだけ写っている。しかも中央と周辺部の写りにほとんど差を感じない。

ちなみにFE50mmF1.8とは周辺部の描写に大きな差がある。比較結果を過去の記事に書いているので参考にしてください。

55mmという中途半端な数字だが感覚的には50mmのレンズを使っている時と特に変わらない。FE50mmと比較すると確かに少しだけ画角が狭いが、同じ条件で撮影、比較してようやく気づく程度でしかない。

f:id:fortia:20180624021413j:plainα7S + SEL55F18Z     ISO100   F11   1/125

標準レンズなので何でも撮れる。もちろん画角は広くないから広角レンズのように広範囲を収めることはできないが、絞って平面的な風景を収めることは当たり前ながらできるし、絞りを開けて望遠レンズのように被写体を浮き上がらせることもできる。そして望遠レンズのように狭い画角の制約を受けないから構図の自由度も高い。

f:id:fortia:20180617170040j:plainα7RII + SEL55F18Z         ISO320   F4.0   1/250

f:id:fortia:20180617015931j:plainα7S + SEL55F18Z         ISO100   F3.5   1/5000

f:id:fortia:20180709015622j:plainα7RII + SEL55F18Z         ISO250    F2.5    1/250

等倍切り出し。f:id:fortia:20180711204648j:plain

オートフォーカスは静かで速い。f:id:fortia:20180709020527j:plainα9 + SEL55F18Z         ISO100   F1.8   1/640

厳しい逆光条件でも破綻しない。多くの場面でフレアが生じることなく色がしっかり残ってくれる。f:id:fortia:20180709021501j:plainα9 + SEL55F18Z         ISO100   F4.0   1/200

f:id:fortia:20180617015600j:plainα7S + SEL55F18Z  ISO250  55mm  F1.8  1/4000

ピントを遠くに置いてもいい塩梅にボケてくれる。こういう場所で被写界深度を深くするとどうしてもうるさい写真になりがちなので、こうやって適度にボケてくれるとありがたい。

ちなみにこの写真はRAW現像時にかなり暗部を持ち上げている。元の写真では右の建物は黒く潰れている。f:id:fortia:20180623002352j:plain

暗部を持ち上げても色が破綻しないのはα7S系ならでは。7RIIもかなりがんばってくれるが、7S系の方が色がきれいに出る。

 

ボケ Bokeh

背景次第だがボケは絞り開放付近で周囲が若干流れる。

f:id:fortia:20180624024346j:plainα7S + SEL55F18Z      ISO100    F1.8    1/1000

↓ボケの流れが気になる場合は少し絞れば解消する。

f:id:fortia:20180709023741j:plainα7S + SEL55F18Z     ISO100    F2.5    1/1000

これらの写真、ぱっと見では何を撮ったか分からないだろうが、中央にいるメジロを撮影したものである。フルサイズの55mmではこのくらいの大きさで写すのが限界。これ以上近寄ったら逃げられてしまう。まあ最近のデジカメの性能なら画質を損なうことなく切り出し拡大できるので、一見遠めに感じる被写体でも実は結構いける。

f:id:fortia:20180624030114j:plain

開放付近で見られるボケの流れは被写体によって現れたり現れなかったりする。F1.8-2.0で撮影した写真を並べてみる。

f:id:fortia:20180617015425j:plainα7RII + SEL55F18Z         ISO100  F2.0  1/3200

f:id:fortia:20180711013109j:plainα7RII + SEL55F18Z         ISO100  F1.8  1/1000

f:id:fortia:20180711013603j:plainα7RII + SEL55F18Z         ISO100  F1.8  1/1250

f:id:fortia:20180711204257j:plainα7RII + SEL55F18Z         ISO100   F1.8   1/8000

f:id:fortia:20180711205036j:plainα7RII + SEL55F18Z         ISO100   F1.8   1/1600

f:id:fortia:20180624023739j:plainα7S + SEL55F18Z  ISO500  55mm  F2.0  1/8000

流れが生じる条件はよく分からない。ピントの位置、そこからの背景、前景までの距離、丸ボケの有無あたりが関係しているような気はする。いずれ検証してみたい。

f:id:fortia:20180711022348j:plainα7S + SEL55F18Z         ISO125  F1.8  1/8000

丸ボケの形を確認。中央部拡大。

f:id:fortia:20180711224833j:plain

左上拡大。口径食によりボケが潰れ両端が尖る。f:id:fortia:20180711225743j:plain

丸ボケの形状変化は口径食が主因だろう。ボケが流れる現象は口径食より非点収差だろうか。このレンズのMTFを見ると周辺部において放射方向と同心円方向のコントラスト応答に差があるので非点収差自体の存在は窺える。

f:id:fortia:20180715010803j:plainα7SII + SEL55F18Z  ISO100  F1.8  1/125

 

コマ収差 Coma

絞らずに夜景を撮ると気付く。

f:id:fortia:20180717011854j:plainα7S + SEL55F18Z   ISO200   F2.0   1.6秒

右端拡大。光点が外に向かって尾を引き三角形になってしまっている。

f:id:fortia:20180717014357j:plain

絞れば解消する。

f:id:fortia:20180717014845j:plainα7S + SEL55F18Z   ISO100   F5.6   30秒

f:id:fortia:20180717014922j:plain

 

歪曲 Distortion

f:id:fortia:20180624013621j:plainα7RII + SEL55F18Z  ISO250  F2.0  1/250

使用していて歪曲が気になることはない。とは言えこのような写真で粗探しをしてみると四隅に怪しい箇所を見つけることもできる。Lightroomのレンズプロファイルによる補正を有効にしてみると……

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分かりにくいので修正前と修正後をアニメーションGIFにしてみた。

f:id:fortia:20180624015336g:plain

四隅を見れば変化していることが分かるだろう。

歪みはあってもこの程度に過ぎない。

 

f:id:fortia:20180705004207j:plainα7RII + SEL55F18Z   ISO100   F4.5  1/640

f:id:fortia:20180624024319j:plainα7RII + SEL55F18Z   ISO100   F1.8  1/640 

f:id:fortia:20180715035541j:plainα7RII + SEL55F18Z   ISO100  F2.5  1/250 

f:id:fortia:20180717215612j:plainα9 + SEL55F18Z   ISO100  F2.2  1/80 

f:id:fortia:20180715035703j:plainα7S + SEL55F18Z   ISO100  F14  1/250 

フルサイズの標準レンズは使っていて楽しい。画角的にもそこそこ広い範囲をカバーしつつボケもしっかり活用できるので、表現の幅がとても広いと感じる。フルサイズのレンズにしては小さく軽いので、気軽に持ち出せるのも良い。

趣味で写真をやってみたいと思う人はまずこういった標準レンズを付けてあれこれ撮ってみると写真の面白さが分かって良いと思う。

 

 

Touit 32mm F1.8をフルサイズで使うと

f:id:fortia:20180531012126j:plainα7RII + Touit1.8/32    ISO100   F1.8   1/125

α7RIIに装着して絞り開放で近接撮影した場合のケラレ具合はこの程度。ケラレ具合は絞り値やピントの位置によって変わる。

f:id:fortia:20180531013723j:plainα7RII + Touit1.8/32    ISO100   F1.8   1/320

ピント位置が遠くなるとケラレも大きくなる。ここまで黒枠が出てくると少々気になる。

f:id:fortia:20180531015258j:plain

そういう時は両端をカットしてしまえば、黒枠はなくなりスクエアフォーマットの中判カメラ気分も味わえて一石二鳥。

黒枠部分のカットという対処ではなく、ケラレに注意が向かないように加工することもできる。

f:id:fortia:20180531022539j:plainα7RII + Touit1.8/32    ISO320  F1.8   1/8

この写真、さっきの写真ほどではないにしろやはり黒枠が気になる。境界がくっきりしすぎているから気になるわけで、ここをうまくぼかしてしまえばきれいな減光効果に見えるはず。

画像処理にて周辺減光効果を与えて境界をぼかしてみると、

f:id:fortia:20180531022735j:plain

気にならなくなった。と思う。

同時にコントラストを強めたが、これにより猫の輪郭がはっきりし視線が中央に誘導されやすくなったことも違和感緩和の一因だろう。

f:id:fortia:20180601014213j:plain

イメージサークルを目一杯使う写真は、そのレンズが持っている力のすべてを引き出している気がして楽しい。

Zeiss-Opton Sonnar 50mm F1.5

f:id:fortia:20180520012240j:plain

ドイツが東西に分裂していた頃の西側カールツァイスゾナー。このレンズの銘板にはZeiss-Optonと刻まれているが、これは西ドイツツァイスがCarl Zeissを名乗る前の社名Zeiss-Opton Optische Werke Oberkochen GmbH。個人的にはZeiss-Opton銘の方がCarl Zeissよりかっこよく見えて好きだ。

f:id:fortia:20180520004953j:plainα9にアダプター経由で装着

f:id:fortia:20180522005502j:plain

ソニーゾナーと比較。とても小さい。

中心部の描写だけならこのオプトンゾナーも結構良いが、周辺描写は雲泥の差になる(デジカメで使った場合)。現代のレンズは開放絞りでも隅々まできっちり写るが、昔のレンズ、特にレンジファインダーカメラ用のレンズは周辺が厳しい。

f:id:fortia:20180522011120j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/8000

f:id:fortia:20180522011102j:plain

中心部のピクセル等倍切り出し。もやっとはしているものの意外と細かいところまで写せている。

f:id:fortia:20180522011657j:plain

左端の切り出し。フィルムだったら流れずにもう少し良く写るかもしれない。とりあえずα7RIIではこんな感じ。

ちなみにソニーゾナー55mmF1.8で同じ景色を撮った場合、開放絞りでも……

f:id:fortia:20180523002945j:plain

これだけ写る。これが中心ではなく端の描写だから恐ろしい。なお焦点距離のわずかな違いにより写っている範囲が微妙にずれている点と、別の日の撮影なので被写体に当たる光の加減が違う点はご容赦いただきたい。

オプトンゾナーも絞れば結構改善する。

f:id:fortia:20180522012631j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO125  F11  1/250

f:id:fortia:20180522012749j:plain

中央部分はモヤもなくなり精細な描写となる。

f:id:fortia:20180522012801j:plain

周辺もピクセル等倍で鑑賞できるほどに改善。それでもソニーゾナーの開放にも敵わないのだが、そこは大きさも違うし時代も違うから仕方ない。むしろ今から6、70年前に作られたこの小ぢんまりとしたレンズで、ここまで写るのは驚異的と言えるだろう。

まあそもそも性能を求めるだけならわざわざ古いレンズを持ち出す必要はない。

f:id:fortia:20180522005859j:plain

レンジファインダーカメラのレンズはどれも小さく精巧で工芸品のような趣がある。

f:id:fortia:20180523012511j:plain

無骨な黒いレンズも悪くはないが、やはりこの銀の輝きが良い。小さい割にズシリと重いのも良い。

もちろん物としての良さだけではなく、その独特な写りにも魅力がある。

f:id:fortia:20180522004429j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/1250

f:id:fortia:20180522005214j:plain

中心部分の切り出し。絞り開放時の甘さは、遠くの景色を写した時には単にもやっとした印象を与えるだけだったが、こうして被写体が変われば幻想的な雰囲気の演出にもなる。

f:id:fortia:20180520013023j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/1600

にじみが出るレンズはこういう強い光を受けている輝度差の高い被写体に向けるとその威力を発揮する。

f:id:fortia:20180523011146j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/400

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単にシャープに写るだけのレンズよりも味があって、どうやってこれを活かそうかと考えるのも楽しい。

f:id:fortia:20180526000117j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO160  F1.5  1/250

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f:id:fortia:20180526001252j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/250

f:id:fortia:20180522015201j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/1000

f:id:fortia:20180522015350j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/500

f:id:fortia:20180526000856j:plainα7RII + Zeiss-Opton Sonnar50mmF1.5  ISO100  F1.5  1/1000

ソニー SONY レンズフロントキャップ 40.5mm ALC-F405S

ソニー SONY レンズフロントキャップ 40.5mm ALC-F405S

 

キャップ無しで入手する場合が多いと思う。FE35mmF2.8に付属している40.5mmのキャップがちょうどよく使える。

DMC-LX1

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今は昔、2005年発売のクラシックデジカメ。きれいな中古があったので購入した。LXは高級機なので今も人気があり、この年代のデジカメとしてはそこそこ高い値段がついている。しっかりした金属ボディでデザインも小洒落た感があり眺めているだけでも楽しい。

機能的にもまったく問題なく、今でも十分通用する。画質は高感度がやや厳しいもののRAW撮影が可能なので良好な出力が得られる。縦横比16:9の800万画素は4Kモニタにぴったり表示できるサイズだし、プリントするにしてもA4程度なら余裕だから今でも不足はない。

f:id:fortia:20180515015719j:plainLX1 DC VARIO-ELMARIT 1:2.8-4.9/6.3-25.2 ASPH.  ISO100  6.3mm(換算28mm相当)   F2.8  1/1000

広角端28mm相当画角からの4倍ズームレンズ で、カメラマニアからすると28mmスタートは物足りないと感じるところだが、16:9のセンサーということもあり実際に撮影してみると意外と広く撮れる。

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↑これは上の写真の中央部分を切り出したピクセル等倍の画像。RAW現像すればこのようにかなり精細感のある画質が得られる。

16:9なので基本的には横に構えて写真を撮ることになる。もちろん縦で撮れないわけではないが、3:2や4:3の比率に慣れていると縦に構えた時に横幅が狭すぎて違和感を覚えると思う。

f:id:fortia:20180515021733j:plainLX1  ISO100  6.3mm(換算28mm相当)   F4.0  1/200

この写真のようにどこか締まらない印象になってしまうことが多い。そんな時でも↓こんな風にトリミングしてしまえば安定感が戻ってくる。

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トリミング後を予想して撮影するのが難しいという場合は、カメラにアスペクト比の切り替え機能があるのでそれを使って3:2なり4:3で撮れば良い。

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ただ、このカメラのセンサーはLX2やLX3に搭載されるマルチアスペクト式ではないため、3:2や4:3に切り替えても16:9の写真の両端が切り落とされてしまうだけであり、ちょっともったいない。撮影した後にどうやって切り出すか考えるのもまた一興なので、この切り替え機能は積極的に使わなくていいと思う。

f:id:fortia:20180518235142j:plainLX1  ISO100  11.6mm(換算52mm相当)   F3.6  1/1000

f:id:fortia:20180519002536j:plainLX1  ISO100  13.4mm(換算60mm相当)   F4.0  1/1250

f:id:fortia:20180518235741j:plainLX1  ISO100  15.6mm(換算70mm相当)   F4.0  1/640

広角でも望遠でも結構寄れる。

f:id:fortia:20180518235920j:plainLX1  ISO100  6.3mm(換算28mm相当)   F2.8  1/1000

ボケも素直な方ではないでしょうか。

f:id:fortia:20180519002324j:plainLX1  ISO80 6.3mm(換算28mm相当)   F4.0  1/400

f:id:fortia:20180519001311j:plainLX1  ISO100  8.7mm(換算38mm相当)   F3.2  1/80

この焦点距離では歪曲なし。もちろんソフトによる歪曲補正は行っていない。この焦点距離だけではなく他のズーム位置でも歪曲が気になることはなかった。最近のデジカメと違い、この時代のカメラは歪曲を光学的に補正していたのでRAWで出力しても派手に歪んだ画像が出てくることはない。

f:id:fortia:20180519002753j:plainLX1  ISO80 6.3mm(換算28mm相当)   F4.5  1/400

f:id:fortia:20180519002952j:plainLX1  ISO80 6.3mm(換算28mm相当)   F3.6  1/100

f:id:fortia:20180519003056j:plainLX1  ISO100 6.3mm(換算28mm相当)   F3.2  1/100

縦方向の長さも被写体によっては活きる。

しかし正直なところ16:9を縦に構えて撮影する違和感は最後まで拭えなかった。スマホでの縦撮影に慣れている人ならば、すんなり受け容れられるかもしれない。

 

純正バッテリーDMW-BCC12は生産終了しているので、入手したカメラにバッテリーが付属していなかったり、付いていても劣化していた場合は互換バッテリーを購入することになる。互換品は色々あってどれにすべきか迷うが、何種類か使用した経験があり昔から馴染みがあるROWAのものを紹介しておく。