例の朝マックに行った時、その道中で撮影した写真。
横須賀リサーチパークから海岸沿いの道を自転車で走った。
三浦の割り干し大根。
これは道中にあったThe Fuyou Clubという名のアパート。家賃6万だそう。
こんな場所でしばらく生活してみたい。
前々回の記事で返信先のないコメントについて書いたが、その後ちゃんと連絡をいただいた。
三浦海岸マックで撮影した写真が↓この番組の次の放送(7日の日曜19:00)で使われるみたい。
記念に録画しておこうと思う。撮り散らかした写真を活用してもらえて実にありがたい。
これも三浦海岸マックの写真。早朝はガラガラだった。テレビ放送後は混んだりするのだろうか。
この銀色のレンズはソニー初のミラーレスデジカメ、NEX-5の標準レンズとしてセット販売されたズームレンズのSEL1855。私は当時からこのレンズを気に入っていたのだがネット上の評価は芳しくなかった。軽いキットレンズというのはどうもそれだけであまく見られがちだ。今も低評価のままだから5,000円くらいで中古品が買える。
NEXは"APS-C"という規格でセンサー面積が少し小さい。↑この写真のようにセンサー面積の大きい"フルサイズ"カメラのαと組み合わせるのは本来正しくない。
正しくない組み合わせがどんな結果をもたらすかというと、
こんな結果。
本来カメラレンズはフィルム面積あるいはセンサー面積以上の大きさの光の像(イメージサークル)を作るように設計される。正しい組み合わせで使う限り四隅が黒くなったりしない。
しかし今回はフルサイズセンサーカメラに対し、APS-C規格という少し小さなイメージサークルしか持たないレンズを組み合わせたからこうなった。
私はこの「本来切り捨てられてしまう部分まで写す」遊びが好きで前からよくこの使い方をしていた(本当はフルサイズ用レンズが高くて買えなかった)。規格は違えどマウント形状は同じだから特別な加工をせずともフルサイズαに装着できる。オートフォーカスや自動露出などの機能も変わらずに利用できる。
穴から覗き込んだような写真になってこのままでもおもしろいし、左右を切れば
スクエアフォーマット的写真にもできる。
レンズを加工せずに装着できると書いたが、後部に付いている余計な光をカットするフレアカッターと呼ばれる部品を外すとより良い結果が得られる。
フレアカッターはネジ3本で固定されているだけだから簡単に外せる。
これを外すと望遠側で顕著な違いが出る。
外すと↑このようにより広い範囲が写るようになる。
なお広角側では外してもほとんど変わらない。
↑これはフレアカッターを外して望遠端55mmで撮影した結果。望遠側はほとんどフルサイズの領域をカバーしていると言ってもいいのではなかろうか。
黒の縁取りや周辺描写の甘さが気になるなら、好きな領域を切り出せばいい。
どこを使うかは撮影後に決めればいいのだ。
なお、カメラ側の設定で「APS-C撮影」を「切」にしておかないと自動で中心部分だけ切り出すモードになってしまうのでご注意ください。
過去のブログ記事に、テレビで写真を使いたいとコメントが入った。
どうぞどうぞ!と小躍りしながら連絡しようとしたが連絡先が見つからない。
「メールアドレスへ返信ください」とあるのに。家マークのリンクがアドレスになっているわけでもない。
たぶん山田さんとしてはここにアドレスを記したつもりなんだろうが。
こういうのはいくつか連絡して返信のあったところだけ使うという流れだろうから、きっとこの話はなかったことになってしまうのだろう。
テレビで流れるなら録画したのに……
まあでもこうやって過去の写真を引っ張りだしてもらえるのはうれしい。
三浦海岸店の朝マックは超おすすめ。
この辺りを散歩するのも超おすすめ。
箱のデザインに惹かれて落札した品。
競り合いになって開始価格500円が1,000円くらいまで行った。ただ、オルゴールが動かないという説明文のせいか思ったほど上がらずに済んだ。
革も傷んでいるから欲しがる人も少なかったのだろう。
右の金属カバーの下にオルゴールがある。
見た瞬間に作りの精巧さが分かって心躍った。
スイスのトーレンス(THORENS)社製。
ゼンマイは裏から巻く。
出品者の説明通りオルゴールは鳴らない
私は箱目当てだからオルゴールが動かなくても構わないのだが、動かない理由を知りたかったから分解してみた。
あまり考えずにバラしてしまった結果、巻き切られていたゼンマイが一気に開放され危険な状況を作ってしまった。以前8ミリカメラを分解した時にも同じことをやって、その時に学習したはずだったのだが。
トーレンス社のオルゴールについて検索してみたところyoutubeで「ここに注油すると動くよ」と解説している動画を見つけ「あ、そうか。固着して動かないのか」と問題を理解した。
ゼンマイの力をシリンダーのゆっくりした回転運動に変換する、機械式カメラのスローガバナーと同じような機構がオルゴールにも備わっている。
シャッターがガバナーの清掃と注油で復活するようにオルゴールもここの固着を解消してやれば動くようになるわけだ。
で、とりあえず動くようになったから鳴らしてみた↓
響きが悪いのはゴムリングに載せたため。
箱に入れるともっと鳴る(鳴りすぎる)。
しかし、鳴ったはいいが何の曲か分からない。
前回はオールドレンズでエモい写真を撮るために揃えるべき機材について説明した。
今回は撮影方法について。
ここではNEX-3を使っているがNEX-5もこれと同じで、確か他のNEXシリーズも同じだったはず。いずれにせよ細かい設定を気にする必要はなく初期状態からすべきことはたったの2つだけ。
まずは「セットアップ」。背面のボタンを押してメニューを表示させると出てくる。
メニュー内で「レンズなし時のレリーズ」を探し、これを「許可」にする。
そして次に「撮影モード」。
モードを「絞り優先(A)」にする。
これで準備は終わり。オールドレンズでの写真撮影自体はこれで可能になった。
ここからはエモい写真にするための設定。
これをすることで写真の明暗をコントロールできるようになる。
プラスマイナスマークのボタンを押す。
標準では0.0になっている値をプラス2.0にする。
この設定によって写真が普段よりもずっと明るく写るようになる。
ご覧のように地面や空が真っ白になって色が飛んでしまう(白飛び)が気にしなくていい。
感情に訴える写真に細部の描写は必要ない。
細部が失われるデメリットより画面に白の領域が増えて清涼感が増すメリットの方が大きい。
後ろのビルの文字が読めてしまうようだと桜の情緒が失われてしまうが、ボケを活かせばそういったいらない情報も消してしまえる。このスペックのレンズは適度にボケるから狙った被写体を浮き立たせやすい。
ピントを遠方に合わせて手前に輝度差の激しいものを置くと前ボケがキラキラする。
キラキラボケの写真を撮りたい場合は絞りリングを少し回すと良い。ここではF4にした。
リングを回すと羽根が出てくる。これでボケにエッジが出やすくなる。
羽根が出てくる分だけカメラに届く光量が減って不利になるのでキラキラ写真を撮る時以外はF1.8(羽根の出ていない状態)でいい。
枯れた草木にはエモさがある。この写真も画面中央あたりに人がいたらもっと雰囲気が出ただろう。
逆光(太陽などの強い光源に向かって撮影)を意識することも重要。
撮影する面に光が当たる「順光」の方が色がしっかり出るので、一般的にはその方が写真に適しているが、画面が白むフレア描写にしたいなら逆光を狙う。
そういえば卒業式の季節か。
NEX-3は2010年発売のかなり古いデジカメではあるが1,400万画素もあって画質には十分な余裕がある。だから撮った写真から一部を切り出してもこのキレ↑。
近づきすぎて警戒された。
逆光で撮っていると眩しくてピントの山が分からなくなることも多いが気にしなくていい。
エモいかどうかの基準は細部ではなく全体的な雰囲気にこそあるだろうから。
なお、写真が明るく写るようになる「露出補正」はスマホでも可能。
これだけで写真の雰囲気が変わるから、興味が湧いたら試してみてほしい。
↓これはiPhoneの標準カメラアプリで露出補正する方法。
はてなブログで記事にタグを付ける際、「オールドレンズ」と打ち込むといつも「#エモい写真」がサジェストされる。
エモい写真とは何だろうか。
「オールドレンズ エモい写真」で検索してみる。
なるほど。こういうフレアがかった写真のことか。
この「エモい」って表現、あんまり聞かないし、もしかしたらもう死語になっているかもしれないけど、この手の写真をオールドレンズで撮りたいという需要はまだあるような気がするので今回はその方法について紹介してみたい。
まずは機材を揃えるところから。カメラに興味ない人だと何を揃えればいいのか分からないと思う。続くかどうか分からない趣味にお金も掛けたくないだろう。そこで私がおすすめするのは中古デジカメ、NEXシリーズだ。
このシリーズにはNEX-3、NEX-5、NEX-3N、NEX-5Rなど色々なモデルがあるが、オールドレンズを使う目的なら正直どれでもいい。その時一番安くなっているのを選べばいいだろう。ただNEX-C3だけは避けた方がいいかもしれない。背面のコントロールホイールが高確率で故障している。
このシリーズを含めソニーのデジカメは液晶画面のコーティングが剥落して無惨な姿になっているものも多い。こうなってしまうと多少見づらくはなるものの撮影にはそれほど支障ないので、これが理由で格安になっているのならそれを狙うのもアリだ。
オークションやフリマサイトで買う場合は充電器とバッテリーが付いているかしっかり確認しよう。
次にオールドレンズの調達。色々なメーカーのレンズがあるが「エモい写真を撮るにはこれ」みたいな図式はない。フレア写真はどれでも撮れる。だからタクマーでもズイコーでもツァイスでも好きに選べばいい。が、ツァイスは後述するマウントアダプターのところが少し厄介なので初心者にはおすすめしない。
ここではミノルタのオールドレンズ、ROKKOR(ロッコール)を取り上げる。
おすすめは銘板に「AUTO ROKKOR-PF 1:1.8 f=55mm」と表記されているこのレンズ。ネットで買うと送料が入るのでどうしても1,000円程になるが中古カメラ屋に行けば多分、難あり品が500円くらいで買える(最近カメラ屋に行かないから相場が分からない)。
状態については難しく考えないでいい。レンズを覗いて向こう側が見え、ピントリングを回してレンズの前後移動が確認できればオーケー(リングが重くて回しにくい個体は避ける)。カメラに付けてピントが出るとこまで確認できれば最善だが、まあピントが来てないレンズは滅多にないから。
↑この1円落札品のように鏡筒先端にぶつけた跡があってフィルター枠が歪んでいても大丈夫。絞り羽根が欠損していても構わない。カビや薄曇りもオッケー。フレア写真を撮るには逆に好都合。
55mmじゃなくて50mmや58mmでもいい。いわゆる標準レンズと言われるレンジのレンズだ。レンズ名もAUTO ROKKORじゃなくてMC ROKKORでもMD ROKKORでもいい。年代順に並べるとAUTO -> MC -> MDだから「オールド」にこだわりたいならAUTO ROKKOR。
必要な機材の中で一番分かりづらいのがマウントアダプターだろう。NEXシリーズにロッコールレンズを付けたい場合は「MD-NEX」と記載されているアダプターを購入する。MDのところがMCになっていたり、NEXのところがαEあるいやSONY Eになっているものもあるかもしれない。順序が逆のNEX-MDというアダプターは存在しないのでそこは気にしなくていい。
なお、このアダプターにはロッコール以外のレンズは付けられない。タクマーやズイコーを付けたい場合はM42-NEXやOM-NEXを用意する。
かつてはebayでしか調達できなかった格安品が今はアマゾンで買える。注意すべきは中国から発送される場合があり到着まで二週間程かかるおそれもあるということ。品質についても本来気にすべきだが、フレア全開のエモ写真目的なら気にしなくていい。出来の悪いアダプターの方が好ましい結果を得られる可能性すらある。
以上挙げた3つの道具、NEXとレンズとアダプターを組み合わせるとこうなる。
それではこれを外に持ち出して撮影してみよう。
さっそく眩しいフレア。
そこにないはずの虹が写る。デジカメでオールドレンズを使っているとよくある。
こういう写真を撮るためにいくつかすべき設定とコツがある。それについては次回。