オールドレンズ

Carl Zeiss Jena Sonnar 1:2 f=5cm の性能 ブラックニッケル

カールツァイスイエナ製5cmF2ゾナー、ブラックニッケル。写真に写っているカメラ、Contax I(ブラックコンタックス)時代のレンズである。同じスペックでも鏡筒の違うバージョンがある。 左からシリアルナンバーが古い順 前回使ったのは右から2番目 私はこの…

黒のF2ゾナーで撮る代官山から山種美術館の道中

α1 + Sonnar5cmF2, ISO100, F2, 1/400 ブラックコンタックス時代のレンズ。マウントアダプターでアルファに装着した。コーティングがない時代のレンズだからフレアで白む。このレンズは1934年生まれ。 α1 + Sonnar5cmF2, ISO100, F2, 1/640 α1 + Sonnar5cmF2…

Auto-Quinar 135mmF2.8の作例 デジタル一眼で撮影

前回記事にしたシュタインハイルの望遠レンズ、オートクイナーの実際の写りをデジタル一眼での撮影例と共に紹介したい。 性能評価 遠景の解像力 ボケ 歪曲収差 作例 性能評価 遠景の解像力 α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/3200 中央部拡大 中…

Steinheil München Auto-Quinar 1:2.8 f=135mm

シュタインハイルミュンヘンのエキザクタマウント望遠レンズ。このレンズを初めて見た時その美しさに魅せられた。私は古い真鍮鏡筒レンズが重みがあって好きなのだが、シュタインハイル社のこのレンズはアルミ合金(と思われる軽い金属)鏡筒にもかかわらず…

雪のようなイルミネーション

α1 + NIKKOR300mmF4.5, ISO4000, F4.5, 1/125 みなとみらいにある京急ミュージアムに展示されている車両。外から見える。 ↓地図のポイントから地下鉄入り口のガラス越しに撮影した。ガラスに街のイルミネーションが映り込むので素敵な写真になる。 ミュージ…

ヘリコイド内蔵マウントアダプターでケラレ

エキザクタマウントの135mmF2.8望遠レンズをexakta-leicaM、leicaM-sonyEの二段重ねでαに装着して撮影していた時に、leicaM-sonyEのヘリコイド内蔵マウントアダプターにちょっとした問題があることに気付いた。 四隅がケラレてしまう。ヘリコイドのない固定…

Carl Zeiss Jena Sonnar 1:2 f=8.5cm をデジカメで使う その2

前々回の記事に続き、戦前ツァイスの85mmゾナーで撮影した写真を紹介したい。 写りとは関係ないがこのレンズ、見た目がかっこいい。そして重い。のちにアルミ鏡筒となり軽量化されるが工芸品として見るとこちらの方が魅力的だ。 α1+CarlZeissJena Sonnar 8.5…

Carl Zeiss Jena Sonnar 1:2 f=8.5cm をデジカメで使う

前回の記事で比較した2本のうちの曇っていない方をデジカメで使ってみた。 ゾナー8.5cmをアダプター介してα1に コンタックスの外爪レンズをデジカメで使う時は↓このような外爪専用アダプターが良い。これはライカスクリューマウントに変換するアダプター。以…

曇った8.5cmイエナゾナーと透明なそれの比較、実写への影響

曇ったゾナー 戦前カールツァイスイエナのゾナー85mm。↑数年前に入手した個体は前群に重度の曇りがあった。ヤフオクによくあるジャンク”扱い”品で、出品写真では曇りを確認できなかったのだ。 時々オクに流れてくる品を眺めていると、同じ曇りを抱えているも…

Schneider-Kreuznach Xenar 1:2.8 F=5cm

α7R2 + Xenar 5cmF2.8, ISO100, F2.8, 1/60 海に近い川にクラゲが大量にいた。 α7R2 + Xenar 5cmF2.8, ISO500, F4, 1/250 この日鞄に入っていたカメラ↓で撮影した。 数年前に落札したキネエキザクタに付いていたレンズだったと思う。真鍮鏡筒だから小さい割…

Steinheil München Auto-Quinon 1:1.9 f=55mm

ドイツ、シュタインハイル社製のエクサクタマウント標準レンズ。F1.9とスペックは控えめだが見た目は豪華。 シュタインハイルのエクサクタ用レンズはどれもデザインがとても良い。アルミ鏡筒にもかかわらず軽さを感じさせない。真鍮鏡筒と同じような高級感が…

Carl Zeiss Jena Sonnar 1:4 f=13.5cm ブラックニッケル

数年前に入手した望遠ゾナー。135mmは人気がないためブラックニッケルでも比較的安く手に入れられる。 この個体はfeet表記。 ↓mタイプも所有している。こちらは少し曇りがあるので撮影にはfeet表記個体を使用した。 コンタックスレンズは内爪と外爪の2タイ…

沈胴テッサーをライツミノルタCLで使う

3年前にブログで取り上げたブラックニッケルの沈胴テッサー。その時はデジタルカメラに付けての撮影だったが、今回はフィルムカメラで使ってみた。 このレンズとセットでアイルランドからやってきた私のブラックコンタックスはシャッターが動かないため、ラ…

カビ清掃後のAUTO ROKKOR 58mm F1.4 α7RIIに付けて撮影

前回のカビ玉ロッコールの続き。 分解清掃に挑戦する。 銘板などを回す道具は#形のものより↑これの方が力が伝わりやすく良い。奥まった所には使えないから#形も併用する必要はある。 分解しやすいレンズだと思う。銘板を外したあとに押さえ環を一つ外すと…

AUTO ROKKOR-PF 1:1.4 f=58mm カビ玉

ヤフオクで一円落札したオート時代のロッコール58mm。詳しい説明もなく出品写真ではレンズ内の様子も分からなかったから私以外誰も入札しなかった。私自身も多分ダメだろうとは思っていた。 ダメだった。 まあこれはLED光当てて分かりやすくした状態で、強光…

ノクトンとゾナーのボケ比較

前回ノクトンを使って中央付近での楕円ボケが他のオールドレンズより目立つのが気になったので、ゾナーと比べてみることにした。比較対象にしたゾナーはブラックニッケル仕様で年代的にはノクトンより20年近く古いレンズ。 プロミネントノクトンとブラックニ…

prominent NOKTON 50mm F1.5

プロミネントノクトン50mm と ライツミノルタCL フォクトレンダー社のカメラ「プロミネント」の標準レンズ。ノクトンはライカLマウントのものがその希少性で有名だがこちらが本元。光学系が違うレクタフレックス用もあるらしい。 レクタフレックス、幻のレン…

Takumar 200mm F3.5

Takumar 1:3.5/200 タクマーの巨大望遠レンズを入手したので持ち出してみた。撮影に使用したカメラはα7SIIとα7RIIとK-1。 α7SII + Takumar 200mm F3.5, ISO640, F3.5, 1/30 このくらいの焦点距離になるとボケが大きいから幻想的な絵になりやすくて、ファイン…

Carl Zeiss Sonnar 50mmF1.5 の分解

戦後カールツァイスのイチゴゾナー。中古市場でそこそこ見かけるレンズだが、きれいなものは少なくカビやクモリを持つものが多い。状態の悪いレンズを安く買って分解清掃して使おうとする方もおられると思うので分解記録を載せておく。なお、このレンズは貼…

フィルムカメラで使う Biogon 1:4.5 f=21㎜

前回デジカメで使用したビオゴン21mmをContax IIaに取り付けて撮影してきた。使用したフィルムは廃番になって久しいトレビ。使用期限を10年過ぎていたものの購入以来ずっと冷凍庫に保管(放置)していたため特に劣化もせず問題なく現像できた。 デジタル化する…

Carl Zeiss Biogon 1:4.5 f=21㎜

1953年10月に発売されたコンタックス用広角レンズ。35mm判カメラでこの画角(対角90度)のレンズは世界初だったらしい (クッツ著『コンタックスのすべて』)。 フジのXF14mmやシグマのDP0といった21mm相当のレンズが好きだったので、その始祖とも言えるビオゴ…

Carl Zeiss Jena Sonnar 1:1.5 f=5cm Black

1929年に生まれたハイスピードレンズ。 製造開始は1932年、この個体はシリアルナンバーから1933年の製造と思われる。 大きな前玉である。レンズ構成は3群7枚。レンズコーティングのない時代には反射面の少ないこの構成が有利だったそうで、当時としては驚異…

RE.AutoTopcor 1:3.5 f=13.5cm 作例

クイーンズスクエア前みなとみらい駅の入り口 この間清掃したトプコールをA7RIIに付けて撮影してきた。 焦点距離が長いのでボケが作りやすく楽しい。やはりボケで遊ぶにはこれくらい必要になるなと感じる。と言っても街中で使うには画角がやや狭く、撮影でき…

ULTRON 50mm F2 をαで使う

フォクトレンダー社のプロミネント用交換レンズ、ウルトロンをマウントアダプター経由でα7RIIに装着して撮影した。 本来は↓このようなフィルムカメラに付けられるレンズ。 レンズ側に繰り出し機構はないのでヘリコイド付きのアダプターが必要になる。 今回は…

コーティングあり沈胴ゾナー

下記記事にて紹介した戦前ツァイスの沈胴式ゾナーにコーティング処理が施されたものを入手した(写真右)。 レンズコーティングは1935年にツァイスが特許登録した技術で、戦前タイプのレンズでもコーティングが施されたものは存在してはいるがそれほど多くは…

Carl Zeiss Jena Tessar 5cm F3.5 Contax

今回紹介するのは戦前カールツァイスイエナのコンタックス用標準レンズ。 当時の交換レンズ群ではもっとも安価だったようで、価格はF1.5ゾナーの1/4とのこと。今で言うキットレンズのような扱いだったのかもしれないが、細工は結構凝っていて工芸品としての…

Serenar 50mm F1.8 Canon Lens

今回取り上げるのはキヤノンのLマウント標準レンズ。Serenar銘のものとCANON LENS銘のものがあるようだ。公式ページに記載がある。 ここで紹介するのはCANON銘のもの。 オークションでリサイクル店から購入した。未検品の「ジャンク扱い」品ということでまあ…

Zeiss-Opton Sonnar 50mm F1.5

ドイツが東西に分裂していた頃の西側カールツァイス製ゾナー。このレンズの銘板にはZeiss-Optonと刻まれているが、これは西ドイツツァイスがCarl Zeissを名乗る前の社名(Zeiss-Opton Optische Werke Oberkochen GmbH)。個人的にはZeiss-Opton銘の方がCarl …

Carl Zeiss Jena Sonnar 5cm F2 pre-war

α7にソニーのゾナーではなくカールツァイスのゾナーを装着。戦前に製造されていた沈胴タイプの50mmF2。沈胴させると次のようになる。 シリアルナンバーから1937年に製造されたものと思われる。このタイプはまだレンズにコーティングが施されていない。 レン…