fortia’s レビュー

カメラと猫と音楽と骨董品

讃美歌338

キリスト教系の学校に通っていた頃、毎日礼拝があった。礼拝は、聖書を読んで先生の話を聞いて讃美歌を歌う、という流れで行われていた。それが毎日だった。毎日あったのに先生の話はひとつも覚えていない。断片としても残っていない。色々苦心して話されていただろうに先生方には申し訳ない。

聖書もイエスが水の上を歩いた話以外記憶にない。讃美歌もあまり覚えていないが「星の世界」で知られる曲と、この338番は覚えている。特に338は頭にこびりついていて今でもふとした拍子に思い浮かぶ。youtubeを探したら良い歌動画があった。

メロディーがいい。あと「みそばはなれず」のところと「みはたの」のところで景色が変わる感じがいい。

楽譜を見たらそこで臨時記号が入っていた。聞いてるだけでは分からなかった。

 

redditを見ていたら「讃美歌の譜面を見ると4声が頭の中で鳴る」という人(pianoboy)がいてすごいなあと。

https://www.reddit.com/r/piano/comments/983o4p/do_we_all_know_about_audiation/?tl=ja

一口にinner hearingと言っても実態は色々だと分かる興味深いスレッド。それの「身につけ方を知りたいのに誰も教えてくれない」と八つ当たり気味にキレ散らかすILoveKombuchaがおもしろくも切ない。あとkombuchaは昆布茶でないことを知った。

https://ja.wikipedia.org/wiki/紅茶キノコ

 

スマートグラスにチューナー

レンズがディスプレイになる眼鏡、Even G2を見にヨドバシカメラに行ってきた。

この眼鏡はディスプレイだけでなくマイクも付いているからチューナーにできると思った。ふと口ずさんだ歌のピッチズレを眼鏡の表示で確認。機器を取り出す必要もないし、確認のために視線を動かす必要もない。いつどんな時どんな姿勢であろうとも音感トレーニングができるようになる。

Claudeに尋ねたらこの眼鏡用のチューナーアプリも作れるということで、買う気満々で売り場に向かった。が、いざ展示品を掛けてみると想像以上に似合わなくて意気消沈した。モデルの着用写真を見ると良さげなのに、自分が掛けると安っぽく見えた。気に入らない物を常時身に付ける気はないから諦めた。

レンズに投影される映像の視認性は良く、実用できる水準にあると感じた。リアルタイム翻訳、プロンプター、会話文字起こしなど、私の生活にはどれも不要だが面白そうな機能も満載である。時々スーパーで「ポイントカードはお持ちですか」といった類の店員の言葉が聞き取れないことがあるので、文字起こし機能はあってもいいかもしれない。

音声データを海外サーバーに送って処理するらしいからプライバシーやセキュリティの面で疑問がある。使う本人が同意したとしても会話相手や周囲の雑談まで勝手に記録送信するのはまずいだろう。と言ってその場にいる全員の同意を取るのも現実的でない。

でも外国人と話す時、その発話内容がメガネディスプレイに次々翻訳表示される様を想像すると、夢のような機器だと思う。

 

 

アドビ株を売ってスペースXを買っている。NISA枠で買った株を損切りしたくなかったが、自分がアドビCCを解約したあと特に困らず済んでいるので、持ち続けるのが難しくなった。カメラメーカーの株もあれこれ持っているが、それは自分が信頼して使っている製品を作っている企業だから。下落しても気にせずいられるし最悪紙屑になっても仕方ないと思える。アドビはそこが崩れてしまった。

スペースXの事業内容についてはそれほど詳しく知らない。なぜ買ったのかというとイーロンマスクに興味があった。以前、彼の子供時代のエピソードを目にした時、宇宙や意識といった単語があって、彼はもしかしたら自分と同じような想像をしたのかもしれないと感じた。今あらためて調べてみると、こんな言葉が見つかった。

Our collective light of consciousness is a tiny candle in a vast darkness. Please do not let it go out.

広大な闇に浮かぶ儚い意識の光をどうか消さないでほしい。

祈りのような言葉から彼が意識の消滅を恐れていることが窺える。宇宙の果てや時間の終わりを空想しているうちに絶望的な無の恐怖に行き当たったのではないだろうか。すべて消えてしまう暗黒を想像すると今ここにある意識が本当に光だと感じられる。

まあでも他人の頭の中なんて分かるはずないし、自分どうこうではなく人類規模の話をしているようなので、全然違うものを見ている気もする。哲学者の有名フレーズを見て「同じこと思ってた!」と感じても前後の文脈見ると「いや違うか」となることはしばしば。

ただ、テレビのニュースで伝えられているような政治、実業家色の強い人物ではないと思う。

 

 

できる人ができることを

音感もリズム感も少しずつしか変わらない。トレーニングというのもは大抵、どこかのタイミングでステップアップを実感するものだと思うが、それがない。細かく見ればできること自体は増えているが*1、いつまで経っても蓋が外れない感じでもどかしい。ラジオからジャクソン5の歌が流れてくると、すばらしいなあと思うと同時に「子供でこれだもんな…」と嘆息する。

「できる人が自分のできることをやればいい」という意見はもっともで、自分も時々「できないならもう黙って聴いていればいい」と思う。まあでもスポーツでも何でもやる方が好きだから続けてしまうが。それに「できる人がやればいい」は今後待ち受けるAI世界と相性が悪そう。

 

*1:具体的には、これまで気付かなかった音高ズレに気付くようになった。音程判断は相変わらず。メロディーを聞いてもドレミは分からない。「今のレシドだったな」と思っても「レソド」だったりする。歌の単音模倣も外すし、そもそも音高の知覚が弱すぎる。拍感は以前より強くなったが、いまだに簡単なシンコペーションで崩れてしまう。音感とリズム感は別物だと思っていたが、根っこで必要な認知機能は同じかもしれない。聴覚イメージ保持力。

アドビの未来

フォトショップなどの有名ソフトで知られるアドビ。

そのアドビの株価が300ドル近辺になった頃、そろそろ反発するだろうと思ってちょこちょこ買っていたら、それから今日までほぼ一方的に下がり続けて、大きな含み損を抱えてしまった。

プロはアドビソフトから離れられない。だから安泰だと思っていた。

AIの脅威は騒がれていたが、あまり興味もなく、よく理解していなかった。

ブログを読んでいてAIユーザーの幅が広いところに何か違う流れを感じ、重い腰を上げて使ってみたら分かった。

プロがアドビから離れられないとか何とかではなく、プロの仕事そのものが減っていく予想なんだなと。

株価があの638.25という位置に戻ってくることはもうないのかもしれない。

 

 

サッカー

学生の頃、小型のサッカー競技ロボットを作っている教授の話を聞く機会があった。他分野のことで細かい話は覚えていないが「サッカーは野球と違っておもしろい」と仰っていたのが印象に残っている。いや、もしかしたら「野球と違って」までは踏み込んでいなかったかもしれない。「サッカーは有機的で面白い」と力説されていたのは確か。

当時の私は野球派でサッカーには疎かった。テレビで代表戦などを見る時も、ただボールの行方を追っているだけで、ボールがないところでの選手の動きなど考えたこともなかった。

「サッカーは有機的」という話を聞いてから、その言葉の意味を考えてサッカーを見るようになった。

それまでは実況が連呼する「キラーパス」をテレビ用のキャッチフレーズぐらいにしか思っていなかったが、ある時それが「パス経路のイメージを共有する選手同士の連携」で、敵陣深くまで一気に侵攻できる効率的な戦術だと気付いた。それまでスポーツを個人のテクニックやパワーの面でしか捉えていなかったが、効率だとか戦略だとかの側面があると気付き新しい世界が広がったように感じた。

サッカー自体の面白さに気付いた瞬間でもあり、どんな分野でも興味を持てば深みを見つけられると知った第一歩だったようにも思う。

 

 

ジャンボパック問題

毎晩、鶏胸肉と野菜の煮込み料理を食べている。大きな電気圧力鍋を使ってまとめて作り、3、4日に分けて食べる。なので一回の調理で結構な量の鶏肉が必要になる。

私の行くスーパーにはジャンボパックというまとめ売りの商品があって、通常パック100円/100gぐらいのところ、70円/100gほどで買える(少し前まではもっと安かった)。

このジャンボパック、買うたびに気になることがある。

通常パック品に比べて、肉の触感が違うことが多いのだ。なんか硬い。硬直した感がある。それから色も一部グレーになっていたりする。匂いはしないし、料理してしまえば味も変わらないから一概に鮮度が落ちているわけでもなさそう。でも通常パック品に比べて随分安いから何かしら訳ありだと思っている。

いずれにせよ、硬直した肉を触るたびに残念な気分になるので「次からは買うのをやめよう」と思うのだが、いざ売り場に行くと安さに負けて買ってしまう。ぱっと見は通常品と変わりないし、硬くないこともあるから。で「今回はきっと大丈夫」と思って開けて「ああ…」となるのを繰り返している。

 

以前売り場で、品出しに来た店員さんに「このジャンボパックと向こうの通常パック品は何が違うんですか」と聞いたら「たくさん入ってお得になっているのがジャンボパックです」と返ってきた。

仮に訳あり商品だとしても「昨日の売れ残りです」とか「ここだけの話、鮮度が悪いんですよ」などと言えるはずもないので愚問だった。なぜそんな質問をしたのかと言うと、ちょうどいい分量のパックを探してガサガサやっている時に隣に来られてプレッシャーを感じたから。

結局ジャンボパックの正体は分からぬまま、今も買っている。