fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

AUTO ROKKOR-PF 1:1.4 f=58mm カビ玉

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ヤフオクで一円落札したオート時代のロッコール58mm。詳しい説明もなく出品写真ではレンズ内の様子も分からなかったから私以外誰も入札しなかった。私自身も多分ダメだろうとは思っていた。

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ダメだった。

まあこれはLED光当てて分かりやすくした状態で、強光を当てなければそこまででもない。

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安価なマウントアダプター(内面反射防止塗装されていない)経由でα7rIIに付けて撮影。

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4,  ISO100, F1.4,  1/4000

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4, ISO100, F1.4, 1/4000

逆光の厳しい条件だが、割と普通に写った。

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拡大すると、ああ昔のレンズだなと。

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4, ISO100, F1.4, 1/5000

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4, ISO100, F1.4, 1/5000

そういえばカモメを見たのは久しぶりだ。

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4, ISO100, F1.4, 1/2500

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4, ISO100, F1.4, 1/2500

中央部拡大

中央部拡大

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4, ISO320, F8, 1/250

α7RII + AUTO ROKKOR 58mmF1.4, ISO320, F8, 1/250

拡大

拡大

よく写っている。

 

実はこのレンズは既に一本所有している。そのレンズはカビもクモリもないのだが、どうも描写が甘くて、性能が出ていないのではないかと疑っていた。いつかもう一本手に入れて検証してみたいと思っていたところ、一円出品を見つけて落札したというわけ。残念ながらカビだらけでまともな比較はできそうにないが、写りを見る限り素性は良さそうなので分解清掃できたらまた撮影してみるつもり。

湯河原風雅

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先月、湯河原へ行った時に泊まった宿。いつもは安いビジネスホテルにしか泊まらないが今回は県施策の補助があったので奮発した。写真はHHW10mmで撮影。

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部屋に付いてる風呂が良い感じだった。しかしカビ対策が大変そう。

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この洗面台は使いにくかった。右の鏡は面白かった。

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電源マークを触るとリング照明が点く。

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この状態で鏡を覗くと自分の黒目に白い円のハイライトが映り込んでアイドルになった気分が味わえる。すごい。

……多分、男が一人で来る宿ではないんだと思う。少し申し訳ない気分に。

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波打っている廊下の床板が良い。↑なおこの写真はFE35mmF1.8で撮影。前後にボケがある写真は35mm。それ以外は10mm。

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カフェスペースがある。

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左手にコーヒー紅茶コーナー。

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同じ形の椅子を私も使っている。私のは壊れかけのアンティークだが、これはこういう場所用に作られたしっかりしたもの。

懐古趣味空間作るの楽しそうだなあと思うけど、利用者の安全を考えると足がグラグラのアンティークを用意するわけにもいかないし、実際には制約が多くて大変なんだろう。

 

というわけで、なかなか撮影しがいのある宿だった。

FE14mmF1.8GM 中央と周辺の画質

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夜の街並みを撮影するのにFE20mmF1.8だと少し狭いと感じることもあったため14mmを入手した。問題なければこれで置き換えようと思う。

まずはいつものテスト。

α1 + FE14mmF1.8GM,  ISO100, F1.8, 1/2000

α1 + FE14mmF1.8GM, ISO100, F1.8, 1/2000

開放からパッキパキに写ってびっくりした。

中央部ピクセル等倍

中央部ピクセル等倍

左上隅ピクセル等倍

左上隅ピクセル等倍

さすがにコーナーは甘くなるか。まあ5,000万画素のピクセル等倍画像だから重箱の隅をつつくような話。

なお、この写真はピントを中央で合わせて撮影した結果である。

これを左上隅にピントを合わせて撮影すると様子が変わる。

AF枠を左上に設定

AF枠を左上に設定して撮影

もちろんぱっと見で違いはないのだが拡大してみると、

左上は像の流れが改善。

そして中央は甘々に。つまりわずかながら像面湾曲がある。

周辺まで完璧な画質を求めるなら少し絞って使うと良い。テストした結果から個人的な印象としてはF2.2まで絞れば周辺の甘さは解消される。

初日の出と日暮れの富士山

α1 + FE85mmF1.8,  ISO100, F3.5, 1/1250, トリミング

α1 + FE85mmF1.8,  ISO100, F3.5, 1/1250, トリミングとコントラスト調整

α1 + FE85mmF1.8,  ISO100, F1.8, 1/20, トリミング 

α1 + FE85mmF1.8,  ISO100, F1.8, 1/20, トリミングとコントラスト調整

今年もよろしくお願いいたします。

夜の湯河原

真鶴に立ち寄った後、湯河原に。

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湯河原駅。写真はすべてα1とFE20mmF1.8Gで撮影した。トリミングや傾き補正を施した写真も入っているので性能評価は参考程度に。

宿に行く前に食事を取るため商店街を歩く。

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ISO250, F1.8, 1/20

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ISO250, F1.8, 1/20

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ISO1000, F1.8, 1/20

図書館だそう。素敵なデザイン。

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ISO800, F1.8, 1/20

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ISO1600, F1.8, 1/20

商店街を抜けた先に食事処。

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ISO200, F1.8, 1/20

結構遠かった。地図上では海辺に見えるが実際には奥にもう一つ建物があり店内から海は見えない。

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googlemaps

食事を済ませ海に向かう。

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ISO2000, F1.8, 1/4

海辺は風が強かった。写真だと明るく写っているが実際の海は真っ暗でほとんど何も見えなかった。雨も強く降り始めたので足早に宿に向かう。

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ISO1000, F1.8, 1/20

雨の夜は濡れた地面の反映がある分、街並みがきれいに写る。しかし本降りで風も強かったためレンズに水滴が付いてしまい大変だった。フードを付けて来るべきだったと後悔する。

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ISO4000, F1.8, 1/20

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ISO1250, F1.8, 1/20

明かりの感じが良い建物だった。

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ISO1250, F1.8, 1/20

年月を経たトタンの色合い。しかし雨がすごいな。

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ISO640, F1.8, 1/20

電灯と建物の位置、デザインが完璧。歩いていてこの景色を見つけた時は嬉しかった。明店街という場所だったと思う。

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ISO5000, F1.8, 1/40

五所神社。立派な銀杏の木がある。雨が強すぎて銀杏まで撮っていられなかった。

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ISO1250, F1.8, 1/30

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ISO1600, F1.8, 1/30

↑この場所も良い構図になりそうな気がした。

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ISO2500, F1.8, 1/30

びしょ濡れで宿に着いた。f:id:fortia:20211229225601j:plain

小さな折り畳み傘で一時間くらい雨の中を歩き続けてさすがに疲れた。

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googlemaps

真鶴の夜

α1 + FE20mmF1.8G,  ISO6400, F1.8, 1/20

α1 + FE20mmF1.8G, ISO6400, F1.8, 1/20

先日湯河原の温泉宿に行った。その道中、真鶴に立ち寄った。十年くらい前に一度この町を歩いて、海を臨む夕暮れ時の景色がきれいで感動したから、もう一度見てみたかった。残念ながらこの日は到着が遅れ既に日が暮れていたためその景色は諦めた。

α1 + FE20mmF1.8G, ISO6400, F1.8, 1/20

α1 + FE20mmF1.8G, ISO6400, F1.8, 1/20

海に向かって歩いていたら見つけた古い家。錆、褪色、蔦の侵食、崩れた階段。新しい家より表情がある。

α1 + FE20mmF1.8G, ISO5000, F1.8, 1/20

α1 + FE20mmF1.8G, ISO5000, F1.8, 1/20

アロエの花。

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/20

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/20

赤い屋根の家の背後に塔が見える。

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/20

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/15

謎の塔。この施設の裏手はもう海。

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/15

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/15

海に着くと雨が降ってきた。頭上で風が唸り、真っ黒な海からは強く波が打ち付ける音がしていた。そういえば前に来た時も日没後の海を覗いて震えたなと思い出す。明かりのない夜の海は本当に怖い。

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/15

α1 + FE20mmF1.8G, ISO12800, F1.8, 1/15

湯河原に向かうため足早に立ち去った。真鶴はまた天気の良い日に訪れたい。

FE50mmF2.5G と50mmF1.8と55mmF1.8の画質比較

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標準レンズをどれにしようか迷う人も多いだろう。見ての通り大きさがだいぶ違う。

オートフォーカス速度はFE50mmF2.5Gが最速。ゾナーも十分速いがGには敵わない。FE50mmF1.8は非常に遅い。人物や動きものをよく撮影するなら避けた方が良い。自然や街の風景を撮るだけならまったく問題ない。

画質はどれも良いのだが、差はある。

画質の前にまず画角が違う。55mmが狭いのは当然だが、50mm同士でも違いがありFE50mmF2.5Gの方がやや広い。

3本のレンズをα1に装着して比較。絞り値はすべてF2.5。

3本のレンズをα1に装着して比較。絞り値はすべてF2.5。

FE50mmF1.8の実際の焦点距離は51.6mmだったりするのだろうか(下記リンク先一番下参照)。

ニッコール千夜一夜物語 - 第四十九夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング

 

次に中央部と左上隅部の解像力を見てみる。まず中央部。絞り値はいずれのレンズもF2.5に設定。

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中央部は変わりない。ゾナーはちょっとキレが足りないような気もするが。

次は左上隅の拡大。

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FE50mmF1.8は厳しい。繰り返すが3本とも絞りの設定はF2.5。なお、このレンズもF5.6まで絞れば周辺まで良好になる↓

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F5.6  (FE50mmF1.8)

開放F値が2.5でいいならFE50mmF2.5Gで間違いない。

F2.5で十分なのかF1.8が必要なのか、その辺りのことについては次の記事に書く予定。