fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

ROKKOR-PF 32mm F1.8 minolta repo-sのレンズ

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一山いくらのジャンクを購入した際に入っていたミノルタフィルムカメラrepo-sのレンズをαに移植。当初移植するつもりはなく、シャッターが切れない不具合を治すために分解していたところ、うまく組めばEマウントで使えそうだと気付き実行した。

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想定よりフランジバックが厳しかったためヘリコイドアダプターにビニールテープで取り付けるという何とも残念な形になってしまったが、とりあえず無限遠まで撮影できるようになった。ちなみにシャッター不良の原因はバネが一つ外れていただけですぐに治った。

f:id:fortia:20180915112735j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1250

元がハーフサイズカメラのレンズなのでフルサイズだとこんな感じになる。少しトリミングすればフルサイズでも十分使える。性能も良く、正直なところ中央付近は最近のレンズと比較してもそれほど変わらない。

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↑中央部拡大

なお、絞りは取り外してあるのでここに掲載するすべての写真は開放F1.8で撮影されたものになる(絞り羽根を動かすピンを切断すれば絞りを入れたまま組み込めそうだったが、後で元に戻すことを考えそれはやめた)。

f:id:fortia:20180915113952j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1600

光の当たり方が良ければ開放でも意外とコントラストが強く出る。

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拡大してみれば若干ソフトではあるが、このくらいの甘さなら逆に美点と言えないこともない。

しかしこのようにコントラストが強めに出るのは特殊な状況で、多くの場面で昔のレンズにありがちな僅かに霧がかかったような描写になる。

f:id:fortia:20180915123320j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1000

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f:id:fortia:20180915115422j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1600

まあそういう時は加工でコントラスト上げてそれっぽくしてしまえば良いので、そう気に病むことでもない。

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f:id:fortia:20180915121018j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/5000    コントラスト調整有り

f:id:fortia:20180915121403j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/400    コントラスト調整有り

f:id:fortia:20180915121447j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1000    コントラスト調整有り

f:id:fortia:20180915121625j:plainα7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/2000    コントラスト調整有り

↑ゴーストは出ているが逆光でも結構がんばってくれる。

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α7SII + ROKKOR-PF32mmF1.8           ISO100    F1.8    1/1000    コントラスト調整有り

本来は陰になる翼の裏側にも光が回ってしまっている。こういうのはコントラスト調整でも改善できないが、まあこれはこれで雰囲気作りに貢献していると思えば。