2005年3月発売の古いデジカメ。発売から1年ほどで生産完了した製品で元々数が少ないせいか中古市場でもあまり見かけない。
外観は一つ前のモデルC-5060(写真左)とほとんど変わらない。レンズ周りの飾りリングの色とボディ表面の仕上げがやや異なる程度。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm (27mm) F4.5 1/1000
10年以上前の機種ではあるが700万画素でRAW記録も可能と現在でも十分通用するスペック。ただ、この時代のデジカメ全般に言えることだがJPEGやTIFFで記録しても今ひとつパッとしない。RAWで撮影し現像時にコントラスト調整することで真価を発揮する。ここに掲載する写真はすべてRAW撮影後にコントラスト調整したものとなる。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F2.8 1/1000
画角は広角27mmから110mm程度までのズーム。最近は広角端24mmが当たり前になってきたので、27mmだと狭いように思うかもしれないが、使ってみると特に不満はない。まあ贅沢を言えばキリがないだけで27mmまでしかないとなれば、自然とそれに適した構図を選択するようになるものだ。
広角端の歪曲はあるが、素直な歪曲であり現像ソフトによる補正は容易である。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F4.0 1/80 補正前
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F4.0 1/80 補正後
1/1.8型センサーなので望遠端110mm相当で撮影すればそれなりにボケてくれる。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 22.9mm(110mm) F5.6 1/250
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO125 22.9mm F4.8 1/25
グリップが大きくて握りやすくカメラ自体に適度な重さがあるため、シャッタースピードが遅くなってもブレずに撮影できる。夕方の撮影でもそれほど感度を上げずに済む。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F4.0 1/1000
出力される画像の縦横比は4:3。縦構図で安定感が出やすいので個人的には一般的な3:2より好み。
RAWファイルを現像すればダイナミックレンジの広さを感じられる。逆光の場面でも空と手前の被写体両方の色をしっかり出すことができる。もちろん暗部の持ち上げに伴いノイズは乗る。しかし空が白飛びするか手前の被写体が黒つぶれするかの二択を迫られるJPEG出力に比べればずっと良い。
ただRAW出力の場合、記録時間が5秒程度かかるのが難。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F4.5 1/800
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F4.0 1/180
AFが遅いため動きものを撮るのは難しい。しかし基本的に被写界深度は深いのでピントが抜けてもそれほどピンボケ感は出ずに済む。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F4.0 1/350
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 5.7mm F4.0 1/350
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO80 13.6mm F4.0 1/180
日中の明るい屋外での撮影に限れば昔のデジカメでも十分良好な画質を得られるが、夜景の手持ち撮影などはさすがに厳しい。とはいえ明るいレンズなので状況によっては何とかならないこともない。
Olympus ED WideZoomLens 5.7-22.9mm F2.8-4.9 ISO125 5.7mm F2.8 1/15
モニタは上下180度、左右270度回転する。
自撮りも可能。
記録メディアはコンパクトフラッシュとxDピクチャーカード。アダプターを使えばSDカードも使える。私が確認したのはDeLOCKのアダプターと32GB SDHCカードの組み合わせ。DeLOCKのアダプターは現在売っていない。他のアダプターでも特に問題はないはず。
縦置きできる。