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Auto-Quinar 135mmF2.8の作例 デジタル一眼で撮影

前回記事にしたシュタインハイルの望遠レンズ、オートクイナーの実際の写りをデジタル一眼での撮影例と共に紹介したい。

性能評価

遠景の解像力

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/3200

中央部拡大

中心部の描写は開放から良好。絞ってもほぼ何も変わらない。厳しく言えば開放だけ少しコントラストが弱い。

左上隅拡大

中心部とは違って絞らないと甘い。F8まで絞ればまったく問題ない。

ボケ

明るい望遠レンズなので基本的にきれいに大きくボケる。

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO8000, F2.8, 1/125

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO800, F2.8, 1/125

ただ、距離によっては後ボケが少しざわついた描写になる場合もある。

α7R2 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/200

右上拡大。ブレがある。

左上拡大。非点収差だろうか。

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO320, F2.8, 1/125

左上拡大

こういう風になるのは時々で、大抵はきれいにボケる。

ザワザワしたボケは不穏な雰囲気を醸し出したりするから、それはそれで写真に活かせるかもしれない。

歪曲収差

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO320, F2.8, 1/125

歪曲はないと言ってよさそうだ。

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8,  ISO320, F2.8, 1/125

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8,  ISO250, F2.8, 1/125

作例

ここからは作例。135mmの望遠レンズでF値も2.8とそこそこ明るいから、やはりボケを意識して撮影した。

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO640, F2.8, 1/200

α7R2 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/400

α7R2 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/1250

α7R2 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/500

野毛の都橋。花の咲いた植木鉢があって、その周辺が絵になりそうに見えたから撮ってみたが135mmでは遠すぎた。

上写真の中央拡大。この雰囲気と水と橋の組合せが良さそうに見えた。

135mmは望遠というには物足りず、といって85mmのように気軽に振り回せる画角の自由度もないから難しいレンズかもしれない。

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/4000

四隅がケラレているのはヘリコイド内蔵マウントアダプターの使用が原因。中心に視線が向くこの構図ならこれもありかもしれない。

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO100, F2.8, 1/1600

歩行者用の信号機はどこか意味ありげ。

α7R2 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO500, F2.8, 1/60

α7R2はフリッカーレス撮影ができない。イルミ撮影ではシャッタースピードには注意しないと↑この写真のように縞模様が発生する。

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO2000, F4, 1/125, RAW現像時コントラスト調整

α1 + Auto Quinar 135mmF2.8, ISO12800, F2.8, 1/125

そのうちVarex(フィルムカメラ)でも試してみたい。