前回記事にしたシュタインハイルの望遠レンズ、オートクイナーの実際の写りをデジタル一眼での撮影例と共に紹介したい。
性能評価
遠景の解像力
中心部の描写は開放から良好。絞ってもほぼ何も変わらない。厳しく言えば開放だけ少しコントラストが弱い。
中心部とは違って絞らないと甘い。F8まで絞ればまったく問題ない。
ボケ
明るい望遠レンズなので基本的にきれいに大きくボケる。
ただ、距離によっては後ボケが少しざわついた描写になる場合もある。
こういう風になるのは時々で、大抵はきれいにボケる。
ザワザワしたボケは不穏な雰囲気を醸し出したりするから、それはそれで写真に活かせるかもしれない。
歪曲収差
歪曲はないと言ってよさそうだ。
作例
ここからは作例。135mmの望遠レンズでF値も2.8とそこそこ明るいから、やはりボケを意識して撮影した。
野毛の都橋。花の咲いた植木鉢があって、その周辺が絵になりそうに見えたから撮ってみたが135mmでは遠すぎた。
135mmは望遠というには物足りず、といって85mmのように気軽に振り回せる画角の自由度もないから難しいレンズかもしれない。
四隅がケラレているのはヘリコイド内蔵マウントアダプターの使用が原因。中心に視線が向くこの構図ならこれもありかもしれない。
歩行者用の信号機はどこか意味ありげ。
α7R2はフリッカーレス撮影ができない。イルミ撮影ではシャッタースピードには注意しないと↑この写真のように縞模様が発生する。
そのうちVarex(フィルムカメラ)でも試してみたい。