きれいな光芒が撮れた。
しかし、これは本来そこにはない光だ。
本当はこう見える。
1枚目の写真はペンタックスのレンズをソニーのカメラで使うために、
このような変換アダプターを使って撮影した。
こんな風にレンズとボディの間に挟んで使う。
しかし、このレンズはペンタックスが作ったペンタックスカメラ用のレンズなので、本来は↓このような組み合わせで使うのが正しい。
この正しい組み合わせで撮影したのが2枚目。レンズ本来の性能を発揮させれば、一枚目のような幻の光は写り込まないというわけ。
まったく同じ位置から同じ設定で撮影したのに、マウントアダプターを挟んで撮影した写真には、そこにないはずの光芒が写り込む。なぜアダプターを挟んだだけでこんなに大きな違いが生じるのだろうか。
これを見てほしい。
内側の黒塗装部が白く見える。つまり光を強く反射している。
レンズやカメラの内部で余計な光の反射があると写真にフレアが生じて画質が低下する。
だからレンズやカメラ内部の艶消し処理は徹底されている。
側面に艶がないことに注目してほしい。(ミラーは撮影時に跳ね上がるので、ここの反射は関係ない。)
先ほどのマウントアダプター内部と違って光沢がまったくない。光の反射は抑制されている。
私はこの差が違いをもたらしたと考えている。マウントアダプターを使用したカメラではデスクライトから差し込む強い光が、アダプター内部の光沢面に反射して奇妙なフレアを生じさせた。一方、アダプターを使用しないカメラでは、その光は適切な反射防止処理によって吸収、あるいはカメラ内の狭いミラーボックスでカットされた。そんなところではないかと思う。
安価なマウントアダプターを使って写真を撮っていると、こういう奇妙なフレアやゴーストが出ることが多くて、前から気になっていた。
もう少ししっかり検証しないと奇妙なフレアの原因がアダプターの内面反射と断定はできないが、レンズ本来の性能を発揮させたければ、やはりマウントアダプターの使用はできるだけ避けて専用のボディに装着して使用するべきだと思った。