箱のデザインに惹かれて落札した品。
競り合いになって開始価格500円が1,000円くらいまで行った。ただ、オルゴールが動かないという説明文のせいか思ったほど上がらずに済んだ。
革も傷んでいるから欲しがる人も少なかったのだろう。
右の金属カバーの下にオルゴールがある。
見た瞬間に作りの精巧さが分かって心躍った。
スイスのトーレンス(THORENS)社製。
ゼンマイは裏から巻く。
出品者の説明通りオルゴールは鳴らない
私は箱目当てだからオルゴールが動かなくても構わないのだが、動かない理由を知りたかったから分解してみた。
あまり考えずにバラしてしまった結果、巻き切られていたゼンマイが一気に開放され危険な状況を作ってしまった。以前8ミリカメラを分解した時にも同じことをやって、その時に学習したはずだったのだが。
トーレンス社のオルゴールについて検索してみたところyoutubeで「ここに注油すると動くよ」と解説している動画を見つけ「あ、そうか。固着して動かないのか」と問題を理解した。
ゼンマイの力をシリンダーのゆっくりした回転運動に変換する、機械式カメラのスローガバナーと同じような機構がオルゴールにも備わっている。
シャッターがガバナーの清掃と注油で復活するようにオルゴールもここの固着を解消してやれば動くようになるわけだ。
で、とりあえず動くようになったから鳴らしてみた↓
響きが悪いのはゴムリングに載せたため。
箱に入れるともっと鳴る(鳴りすぎる)。
しかし、鳴ったはいいが何の曲か分からない。