XF10とX70の画質比較

両者ともに販売終了機種だから今更参考にする人もいないだろうが興味本位で比較した。

XF10は2,424万画素ベイヤー配列センサー(リコーのGRIIIと同じ?)。

X70は1,630万画素X-Transセンサー。

比較はすべてRAWで撮影し、Lightroomで現像した画像で行なっている。なおRAWをLightroomで現像する際にX-Transに適したデモザイク処理を行ってくれるという「強化」機能は使っていない。(この機能を知らなかった……次の記事で検証する予定)

Lightroom での簡単な画質の向上 (adobe.com)

解像力

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ぱっと見、写りに違いは感じられない。

拡大してみると、

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中央部拡大(ピクセル等倍)

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左上拡大(ピクセル等倍)

素数が多いこともあり解像力はXF10の方が優れている。

X70と比較しやすいようにXF10の画素数photoshopで落としてみる。

XF10の解像度を下げてX70に合わせた

やはりXF10の方が良好。X70はやや細部が潰れ気味。

 

歪曲収差

三脚を使って同じ場所からタイル撮影。比較用にGIFアニメにした。カメラ交換時に微妙に動いてしまうため完全には一致させられなかった。両者ともに歪曲収差はほぼない。四隅を見るとほんの僅かに糸巻き型の歪曲が残っているのが分かる。

歪曲具合が同じことから二機種は同じレンズを搭載しているのではないかと思う。周辺減光の違いはXF10の画像にレンズ内蔵プロファイルが適用されてしまっているため。

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歪曲収差の比較 アニメGIF

高感度ノイズ

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両者ともにISO6400でもノイズは少なく細部の描写も損なわれていない。解像度を揃えるためにXF10は縮小してある。絞り優先AEで撮影したらX70の方が半段くらい暗くなってしまった。まあノイズ量は同程度な感じ。

なお、上記比較画像は↓の写真中央付近を切り出したもの。

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色モアレ

Xtransセンサーは特殊なカラーフィルター配列により色モアレが出にくいという特徴を持っている。

そこで高周波成分の多い被写体を撮影してみた。

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色モアレ

同じ位置から撮影しているから意味のある比較とは言えないかもしれない。同じAPS-Cサイズのセンサーで画素数が多いXF10の方がサンプリング間隔が小さくなるから、モアレに強いのは当然とも言える。それにX-trans CMOSに最適化されているか分からないLightroomでの通常現像というのもX70にとって不利な比較となってしまったことだろう。次はLightroomの「強化」現像で比較してみたい。

 

まとめ

比べる前は「富士フイルムが気合入れて作ったセンサーだからX70の方が優れている点もあるはず」と思っていたが、そこはデジタルカメラ。やはり新しい製品の方が優れている。