fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

Fujifilm X70

富士フイルムがX100(シリーズ)の姉妹機として発売したデジカメ。X100が35mm相当の画角であるのに対し、こちらは28mm相当の広角レンズ。両者ともAPS-Cセンサー搭載。

X70 18.5mm ISO200 F2.8 1/680

APS-Cなので広角レンズでも結構ボケる。

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デザインが良い。昔のフィルムカメラっぽさを感じさせながらクラシックに寄せ過ぎていないところが気に入っている。

X70 18.5mm ISO500 F5.6 1/60

歪曲は感じない。Lightroomで見ると周辺光量補正の内蔵プロファイルが適用されていると表示されるが歪曲補正の記述はない。おそらくこれがレンズの素の性能だろう。と書いて不安になってきたので調べてみたところ製品特長できちんとアピールされていた。

以下富士フイルムホームページより抜粋

"2枚の非球面レンズを活用した高精度な光学設計により、歪曲収差を限りなくゼロに近づけています。画像処理による歪曲収差補正を一切行わずに美しい画像を生み出します"

https://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1036.html

最近はソフトウェアによる補正が当たり前になってきたので歪曲収差の少ない広角レンズというのは今後貴重になっていくかもしれない。

X70 18.5mm ISO320 F2.8 1/60

X70 18.5mm ISO200 F5.6 1/680

X70 18.5mm ISO200 F5.6 1/680

横浜関内のどこかの小径にあったお店。

X70 18.5mm ISO200 F4.5 1/300  

X70 18.5mm ISO200 F4.5 1/300

X70  ISO200 F2.8 1/900

結構寄れる。

DSCF9100

X70 18.5mm ISO200 F3.6 1/250

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基本的にRAWでしか撮らないが、↑これはフィルムシミュレーションを試してみたくてJPG設定で撮影したもの。確かベルビアだったと思う。

DSCF9117

2019年に帆船日本丸のドックが水抜きしていた時の様子。たまたま通りかかりさっと撮影。レンズ繰り出しがなく電源オンからすぐに撮影できるのでメモ的な撮影にも適している。

 

X70には画角を21mm相当にするワイドコンバージョンレンズが用意されている。

このワイコン、素のままだとかなり歪曲があるが設定によりソフトウェアによる補正がかかるようになる。

設定前

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設定後

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十分補正されているのではないかと思う。

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X70 14mm ISO400 F8.0 1/600

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21mmのカメラとして十分使えると思う。しかしこれを付けるともはや小型軽量ではなくなってしまうので、総合的に考えるとなかなか難しい。簡単に着脱できるならいいが、ねじ込みなので少し時間がかかってしまうし、歪曲補正を有効にするのにメニューに潜って設定をオンにしなければならないので、正直まあ面倒くさいなという印象。

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見た目と手に持った感じはとても良い。