fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

α9 α7RII α7SII 高感度 ISO 25600での比較

f:id:fortia:20170530231603j:plainFE50mmF2.8 Macro  F7.1  1/80(α7SIIのみ1/100)ISO 25600

三機種にSEL50M28を付けて撮影した結果を比較。圧縮RAWで撮影後Lightroomにて現像。「ノイズ軽減」は輝度、カラーともにゼロにして現像。その他の現像パラメータもすべて統一して現像した。

上記比較画像は下の写真の一部を切り出したもの。α7S IIのみピクセル等倍にあたる。同じサイズで比較できるようにα9とα7RIIの画像に関してはPhotoshopにて7SIIと同等まで解像度を下げた(バイキュービック法(滑らか))。

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縮小していないピクセル等倍画像も掲載しておく。まずα9

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次に7SII

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最後は7RII

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 まあやっぱり7RIIは少しノイズが多いかなという印象だが、正直なところ三機種とも大差ないような気もする。7SIIはもっとクリアかと思っていたが、画像解像度を合わせてしまうと意外と変わらないものだなと。

 

 

 

α9で猫

f:id:fortia:20170529180120j:plainα9 + FE85mmF1.8  ISO 160  F2.0  1/1000

AFが速いので快適に撮れる。と言ってもこういう動きの少ない猫はα7Sでも結構快適に撮影できていたのでα9だからこそというわけでもないが。ちなみにこの猫の瞳に殺意がこもっているのは私が彼の昼寝を邪魔したからだと思う。

f:id:fortia:20170528181338j:plainα9 + FE85mmF1.8  ISO 250  F2.0  1/2000

猫は汚れているが、どことなく高級感を感じる。

フレキシブルスポットのSサイズでAFすれば、大抵意図したところにピントが来る。

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しかしこのレンズは本当にパキパキに写る。

f:id:fortia:20170529182112j:plainα9 + FE85mmF1.8  ISO 1600  F2.0  1/2000

コンティニュアスAFもよく食いついてくれるが猫の顔は認識してくれないので瞳AFも機能しない。

f:id:fortia:20170529182330j:plainα9 + FE85mmF1.8  ISO 1250  F2.0  1/2000

こうやって不意に横を向いた時にピントが……

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目に行ってくれたらうれしいんですが。まあ人間の顔でも横顔まではなかなか追従してくれない感じなのでいずれにしろ無理な話。

人より猫を撮る機会の方が圧倒的に多いので早く猫顔認識機能を搭載してもらいたいものである。

 

α9 低感度 ISO100-800におけるα7RII、α7SIIとの比較

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高感度比較の記事と同じくα9、α7RII、α7SIIの三機種で比較。左からISO100、400、800。レンズはFE55mmF1.8。圧縮RAWで撮影、ソニーのImage Data Converter (IDC)を使用しての現像処理。いずれもノイズリダクションはオフにして現像。

写真中央部をピクセル等倍で切り出して比較(画像をクリックするだけだと縮小表示されたままだと思うので保存もしくは画像のみ開くで原寸画像をご覧ください)

撮影データは次の通り。

α9、α7RII、α7SII、すべて同じ絞り値、シャッタースピード

ISO100  F5.6  1/800

ISO400  F5.6  1/3200

ISO800  F5.6  1/6400

オートフォーカスで撮影したためα9のISO400および800の写真では僅かにピントずれが生じてしまったかもしれない。ISO100では他の二機種よりパキパキに写っているのに400、800では若干モヤモヤ。次はしっかりMFで合わせよう……

この比較は三機種とも同じレンズおよび同じ構図、同じ露光条件で撮影し、IDCによる現像も同じ条件で行っている(シャープネスもいじっていない。どれもゼロ)。比較画像は↓の構図の赤枠部分のピクセル等倍切り出し画像から作成。

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SONY ミラーレス一眼 α7R II ボディ ILCE-7RM2
 

 

α9 α7RII α7SII 高感度 ISO6400での比較

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α9、α7RII、α7SIIの三機種で比較。ISO6400、レンズはFE55mmF1.8。圧縮RAWで撮影、ソニーのImage Data Converter (IDC)を使用しての現像処理。上段はIDCのノイズリダクションをオート設定にして現像、下段はオフにして現像した結果。

写真中央部をピクセル等倍で切り出して比較(画像をクリックするだけだと縮小表示されたままだと思いますので保存もしくは画像のみを開いて原寸画像をご覧ください)

撮影データは次の通り。

α9、ISO6400 F4.5 1/8000

α7RII、ISO6400 F4.0 1/8000

α7SII、ISO6400 F4.0 1/8000

撮影時にF値の設定をミスしα9だけF4.0になっている。ISO1600での比較の時はα9で露光が多い条件となってしまったが、今回はα9のみ他の二機種に比べ露光が少ない。

ISO1600の比較でもそうだったが、α9の写真はコントラストが高いように見える。

 

α9 α7RII α7SII 高感度 ISO1600での比較

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α9、α7RII、α7SIIの三機種で比較。レンズはFE55mmF1.8ZA。写真中央部分をピクセル等倍で切り出した。こうやって比べてみるとα9はクリアに見える。しかし、このテストではシャッター速度を揃えないで撮ってしまったため、露光に差が生じてしまっている。その影響は無視できないだろう(次の記事でISO6400での比較も行ったが、そこでは露光条件がこの場合と逆にも関わらず、同様にα9がくっきりしていたので露光条件の差ではないようだ)。また別の機会にきっちり条件を揃えて撮影したい。

撮影データは下記の通り。

α9は F4.0 1/2500

α7RIIは F4.0 1/2000

α7SIIは F4.0 1/3200

 

SONY ミラーレス一眼 α7R II ボディ ILCE-7RM2
 

 

 

 

α9 高感度

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α9が届いたのでとりあえずテスト撮影してみた。写真はすべて圧縮RAWで撮影し、SONYIDCで現像処理している。

f:id:fortia:20170526182557j:plainα9 + FE55mmF1.8ZA  F4 ISO1600

f:id:fortia:20170526180716j:plainα9 + FE55mmF1.8ZA  F4 ISO1600 NR_OFF  等倍切り出し

ノイズリダクションをオフにして現像した写真の中央部をピクセル等倍で切り出した。

次の写真はISO6400。上がノイズリダクションオフで現像、下がオートで現像。

f:id:fortia:20170526181316j:plainα9 + FE55mmF1.8ZA   ISO6400 NR_OFF

f:id:fortia:20170526181224j:plainα9 + FE55mmF1.8ZA   ISO6400 NR_AUTO

次はISO25600。同じく上がノイズリダクションオフでの現像、下がオートでの現像。

f:id:fortia:20170526181800j:plainα9 + FE55mmF1.8ZA   ISO25600 NR_OFF

f:id:fortia:20170526181902j:plainα9 + FE55mmF1.8ZA   ISO25600 NR_AUTO

α7SIIと7RIIでも同じ構図で撮影してあるので、それらとの比較はまた別記事で。

今日届いて初めてα9を手に取ったのだが、α7IIシリーズに比べるとほんの少し重いかなという程度で大きさ含めてそれほど違いは感じない。バッテリー室やカードスロットの蓋の建付けが7IIシリーズに比べて良く、閉めた時の感触が上品。気密性がより高まったという感じ。

付属のバッテリーがほぼ空の状態だったので少し驚いた。色々な電子機器を買ってきたが付属バッテリーは大抵ある程度充電されているので。

SEL85F18 FE 85mm F1.8 作例

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ソニーストアで購入。一週間くらい前に注文し、在庫も問題ないようだから発売日に届くだろうと思っていたら配送業者のところでつまづき一日遅れでの入手。

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長さ82mm、重さ370gと扱いやすいサイズ。

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フードを付けてもこの程度。

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とりあえず開放で遠景の解像チェック。

↓中央付近ピクセル等倍

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↓右上ピクセル等倍

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↓左下ピクセル等倍

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中央から周辺まで開放からしっかり写るレンズだと思う(この個体は右側が僅かに流れているようだが、このくらいは仕方ないだろう)。

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絞り開放で猫を撮影。開放とは思えないほどシャープに写る。下はピントの合った部分をピクセル等倍で切り出した画像。

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f:id:fortia:20170326162213j:plainα7RII SEL85F18 ISO125 f/1.8 1/250

f:id:fortia:20170326153447j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/1.8 1/1250

被写界深度が浅いため遠景を切り取った時もボケる。遠景の撮影でアウトフォーカスが輪郭を残したまま柔らかくボケてくれると何気ない風景が雰囲気のある写真になることも多いので、被写界深度の浅さはそれだけでありがたい。それにこのレンズは開放からシャープに写るので躊躇なく絞りを開けられる。

f:id:fortia:20170326160147j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/2.0 1/250

 

f:id:fortia:20170326155718j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/1.8 1/8000

開放だと周辺が渦巻く。絞れば解消されるが私はあまり気にしないので積極的に絞りを開けて撮影していた。

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玉ボケの内側はすっきりしている。

 

f:id:fortia:20170326160430j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/2.8 1/200

f:id:fortia:20170326160733j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/9.0 1/250

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↑上の写真を拡大したもの。F9でもボケはそれほど角張らない。F5くらいまではほぼ円形。

f:id:fortia:20170326203632j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/3.2 1/800

 

f:id:fortia:20170331002934j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/3.5 1/640

 

f:id:fortia:20170331003311j:plainα7RII SEL85F18 ISO100 f/3.5 1/400

 

f:id:fortia:20170326163757j:plainα7RII SEL85F18 ISO125 f/4.0 1/250

オートフォーカスは静かでそこそこ速い。インナーフォーカスのためFE50mmF1.8のようにフォーカスを合わせる際にレンズが繰り出すこともない。

f:id:fortia:20170326164011j:plainα7RII SEL85F18 ISO125 f/6.3 1/400 トリミングあり

人に慣れたカモメくらいなら十分撮れる。まあカメラを向けると目線をくれるようなやつでオートフォーカスの精度は語れないだろうか。

85mmのレンズを購入しようとした時、多くの場合F1.4クラスとF2クラスの選択肢があるが、往々にしてF1.4クラスは巨大なので買ったはいいものの持ち出す機会がないなんてことになりかねない。その点、F1.8のこのレンズはそれほど重くもなくα7に装着した時のバランスも良いので、現実的に考えるとこれが正解かなと個人的には思う。