fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

銀のC-5060 2台目

二年前に入手して喜んでいた珍品の銀色C-5060をまた見つけてしまった。今回もヤフオクで。故障品なのに4,000円と強気な値付けだったがマニアとして落札せざるを得ない。

このカメラは2003年にオリンパスが発売した高級コンパクトデジカメで、当時販売されたのはブラックモデルだけである。

限定でシルバーモデルが出たという話も聞いたことがない。検索してもシルバーモデルの情報は一切出てこない(私のブログ以外)

二年前に入手した時は底面のシールがないことやメニュー内に特殊パラメータが表示されていることから試作機ではないかと推測した。

二年前のブログより

二年前のブログより(右の通常品より調整項目が多い)

で、今回入手したシルバーモデルの底面もやはり通常製品に貼られているシールがなかった。代わりに管理番号的な英数字や「レンズE…」などと書かれたシールが貼られていた。

今回入手したカメラ(左)と通常の5060(右)

今回入手した個体は電源を入れてもレンズが出ず、警告音と共にシャットダウンしてしまうから「レンズE」はレンズエラーを示しているのだと思う。正常に起動しないのでメニュー内に特殊パラメータがあるかどうかは確認できなかった。

この個体には記録メディアが入っていて、(勝手に見るのはいささか気が引けたが)オフィスのデスク周りを写したような写真が数枚記録されていた。

そこにオリンパスのロゴ入り紙袋や資料が写っていたから、まあやっぱりそういうことなんじゃないか。

しかしこのカメラ、ブラックモデルよりもこのシルバーの方がきれいにまとまっていて見栄えが良いと思う。

何でレンズ周りだけ銀色になっているのか前から不思議に思っていたのだが、シルバーモデルを出す予定が途中で変更になったからなのかもしれない。(「シルバーは売れないからブラックにしろ」「いやでもシルバーの方が美しいじゃないですか」「このカメラを買う層はそこじゃないんだ黒にしろ」的な紆余曲折があったかもしれない)

二年前に入手した個体と見比べているうちに、今回のものはレンズのコーティングが違うことに気付いた。

一方はでもう一方は赤紫

両者とも通常のC-5060と違う。

レンズコーティングも試作段階から色々試すのだろう。

銀の5060は残念ながら2台とも撮影機能が損なわれた故障品だ。正常動作する黒の5060と中身を入れ替えてみようか。

 

5060でどんな写真が撮れるのかは、画素数以外ほぼ同スペックの後継機C-7070の記事↓を参照ください。