fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

新品レンズの曇りはどこまで許容すべきか

透明に見えるカメラレンズもよく見ると曇っていることがある。中古はもちろん新品でも。新品レンズで曇りを見つけてしまうとショックなので最近はチェックしないようにしていたが、先日在庫処分的なセール品を購入して、これなら曇っていてもショックはないだろうということで久しぶりにチェックしてみた。

やはり薄い曇りがある。10万円のレンズでこれを見つけてしまうと落ち込むが、2万円台のセール品だから大丈夫(カメラを始めた頃は2万円の交換レンズですら高く感じていたのに、慣れは恐ろしい)

わかりやすい白いモヤが出ているから不良品だと思うかもしれないが、これをメーカーに送っても曇りとは認められない。私は過去、複数のメーカーにこういう状態のレンズを送った経験があるが「曇りはありませんでした」で帰ってきた。ペンタックスの修理窓口で聞いた話では、スマホLEDみたいな強力な光を当てて見える薄曇りは修理対象にならないそうだ。天井の蛍光灯にかざして見えるくらいの曇りなら、ということだった。

このレンズも強力な光を当てない限りは透明だ。

まあ、LED光を至近距離から照射するのに等しい光線状況というのは日常の撮影場面では考えられないから、こういう一般用カメラのレンズチェックにLED照射は不適ということだろう。

高いレンズを買うと色々気になってしまうと思うが、高級レンズだとしてもごく薄い曇りやチリの混入なんかは普通にあって、多くの場合メーカーの規定範囲内なので、あまり神経質にチェックしない方がいい。それが私の到達した結論。