
この銀色のレンズはソニー初のミラーレスデジカメ、NEX-5の標準レンズとしてセット販売されたズームレンズのSEL1855。私は当時からこのレンズを気に入っていたのだがネット上の評価は芳しくなかった。軽いキットレンズというのはどうもそれだけであまく見られがちだ。今も低評価のままだから5,000円くらいで中古品が買える。
NEXは"APS-C"という規格でセンサー面積が少し小さい。↑この写真のようにセンサー面積の大きい"フルサイズ"カメラのαと組み合わせるのは本来正しくない。
正しくない組み合わせがどんな結果をもたらすかというと、

こんな結果。
本来カメラレンズはフィルム面積あるいはセンサー面積以上の大きさの光の像(イメージサークル)を作るように設計される。正しい組み合わせで使う限り四隅が黒くなったりしない。
しかし今回はフルサイズセンサーカメラに対し、APS-C規格という少し小さなイメージサークルしか持たないレンズを組み合わせたからこうなった。

私はこの「本来切り捨てられてしまう部分まで写す」遊びが好きで前からよくこの使い方をしていた(本当はフルサイズ用レンズが高くて買えなかった)。規格は違えどマウント形状は同じだから特別な加工をせずともフルサイズαに装着できる。オートフォーカスや自動露出などの機能も変わらずに利用できる。

穴から覗き込んだような写真になってこのままでもおもしろいし、左右を切れば

スクエアフォーマット的写真にもできる。
レンズを加工せずに装着できると書いたが、後部に付いている余計な光をカットするフレアカッターと呼ばれる部品を外すとより良い結果が得られる。

フレアカッターはネジ3本で固定されているだけだから簡単に外せる。
これを外すと望遠側で顕著な違いが出る。

外すと↑このようにより広い範囲が写るようになる。
なお広角側では外してもほとんど変わらない。


↑これはフレアカッターを外して望遠端55mmで撮影した結果。望遠側はほとんどフルサイズの領域をカバーしていると言ってもいいのではなかろうか。
黒の縁取りや周辺描写の甘さが気になるなら、好きな領域を切り出せばいい。

どこを使うかは撮影後に決めればいいのだ。



なお、カメラ側の設定で「APS-C撮影」を「切」にしておかないと自動で中心部分だけ切り出すモードになってしまうのでご注意ください。