fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

MC TELE ROKKOR 1:4 f=200mm minolta

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO500, F4, 1/125

ミノルタの200mm望遠レンズで撮影。開放F値4と暗いがその分コンパクトなレンズだ。

この組み合わせで撮影した

ミノルタのカメラはソニーに継承されたから、これはある意味正しい組み合わせ。

遠景を撮影して性能チェック。

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO100, F4, 1/1600

中央拡大、F4

中央拡大、F8

中央は開放からキレがある。F8に絞ると少しキレが増すが大きくは変わらない。

次は右下拡大。

右下隅拡大、F4

右下隅拡大、F8

隅も開放から十分。F8では周辺減光が改善されているのが分かる。

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO500, F8, 1/640

MCロッコール200mmにはF3.5もある。

同じMCロッコール200mmの比較。左がF3.5、右がF4。

F3.5の方が大きく重い。

MCロッコールは金属ピントリングとゴム巻きタイプの両モデルが混在している。ゴム巻きはMDロッコールへの過渡期の製品。つまり右の方が新しいレンズ。

F3.5のレンズの方が開放で隅が少し甘いかなという程度で順光での描写に大差はない。

minolta XDに装着

外観はMDレンズだから同時代のXDによく似合う(今回はフィルムカメラでの撮影はありません。)

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO125, F4, 1/15

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO640, F4, 1/125

なだらかなボケだ。200mmくらいになるとボケを活かした風景写真が撮れるようになり楽しい。

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO100, F4, 1/250

逆光にも強かったが、時にフレアっぽくなることもある。

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO100, F4, 1/125

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO1250, F4, 1/125

歪曲は気にならない。

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO500, F4, 1/125

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO5000, F4, 1/125

α1+ MC-ROKKOR 200mmF4,  ISO2000, F4, 1/50

Hologon 8/16 ホロゴン16mm 作例2

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/60

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/60

この間のホロゴン16mmの続き。撮影に使用したカメラはCONTAX G1。フィルムはベルビア100。グラデーションフィルターは使っていない。フィルムはライトボックスに置いて上からデジカメで撮影した。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/45

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/45

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/45

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/45

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/125

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/125

直線が曲がらずに写るのは爽快だ。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/1000

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/1000

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/700

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/700

太陽入れても高コントラスト。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/180

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/180

特に変わった構図でもないと思うが何故かアンダー露出に。ホロゴンを装着するとG1はTTL(スルーザレンズ)から外部測光に切り替わる。精度が落ちるのは仕方ない。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/45

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/45

京セラの製品だがレンズはドイツ製

特徴的な後玉

蓋が外れやすいので注意。

鞄から取り出した時に外れて落下し傷付いてしまった。

Mマウントホロゴンが出てた

先週、京セラホロゴンで撮った写真をブログに上げたが奇遇なことに今週、珍品とされる本家のMマウントホロゴンがヤフオクに出品された。即決価格1,380,000円ですでに落札されている。

ホロゴンは元々、西ドイツのカールツァイス社が作ったホロゴンウルトラワイドというレンズ一体型カメラに組み込まれていたレンズである。先週私が紹介したレンズは京セラによる復刻版。

本家は15mmだが京セラホロゴンは16mm

イカMマウントのホロゴンも少数ながら製造されたらしい。改造品というわけではなくツァイスが正規に供給した品だ。

↓早田カメラさんによると修理が困難とのこと。買うなら実物を見てからにしたいですね。

しかしヤフオクで百万超えはすごい。だいぶ前にホロゴンウルトラワイドの自称ジャンク品が12万円で出品されたことがあって、入札するか迷ったがヤフオクで10万超えは怖いなと入札しなかった。結局15万くらいで落札されたが数日後に塗装落ち箇所を黒塗りしたそれがかなり上乗せされた価格で出品されたのを見てなぜか落ち込んだ。せめてフィルム一本くらい通してみればいいのに。

ヤフオクでは動作確認済みの品でも「保証しないよ返品不可だよ」を伝える為にジャンクという言葉を使う習慣がある。

TAMRON 103A 80-210mm F/3.8-4 カビレンズで撮る

タムロンアダプトールマウントの望遠ズームレンズ。1981年発売。

回さないでズームできる直進式。

実際使ってみると直進ズームは快適である。手首をひねる動作は意外と負荷が大きいのかもしれない。なおズームは回さないでできるがピント合わせは回す必要がある。

最短撮影距離: 0.9m  フィルター径 : 58mm  重さ: 634g  最大径X全長: 65mmx142.2mm

この時代のレンズはシグマもそうだが文字にデザイン性を感じる。

正面はそっけない。

 

ヤフオクで入手したジャンク品だから当たり前のようにカビがいる。これは前群の絞り付近にあるレンズ。大したことはない。曇ってなければ大丈夫だ。

十分透明である。

マウントアダプター経由でα1に装着して撮影してみる。

↑多分80mm側で撮った写真。覚えてないが歪曲具合から推測して。

↓こちらは210mmだったと思う。

 

色収差はそのまま。RAW現像時に消していない。

210mm

ほとんどの写真で絞りは開放。

↑これは多分80mmに近い方で撮ったと思う。なかなかいいボケ具合だ。左の石が傾いているのはレンズの歪みのせいではなく現実。

210mm

フォッフォッフォ

逆光でも大丈夫。

↓ほぼ最短まで寄っての撮影。

二段絞ってF8、 210mm

F22くらい、 210mm

黄色と水色の配色はとても清々しい。

歪曲収差

80mm

ズーム真ん中

210mm

広角端は樽型、望遠端は糸巻型歪曲、中域はまっすぐ。

 

 

現在でも十分に使える良いレンズだ。

Hologon 8/16 ホロゴン16mm 作例

京セラコンタックスのホロゴンで撮影してきた。

G1 + Hologon8/16,  Velvia100, F8, 1/90

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/90

極端な周辺減光を覚悟していたが、それほどでもなかった。デジタル一眼にフィルムカメラ用レンズを付けて撮影した方が減光の程度は大きいような。

このレンズは周辺減光を補正するために外から中心に向かって暗くなるグラデーションフィルターが用意されている。

グラデーションフィルター

これを付けて撮影するとこうなる↓

G1 + Hologon8/16,  Velvia100, F8, 1/30, フィルターあり

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/30, フィルターあり

シャッター速度を二段遅くしなければならないというデメリットがあるものの、見ての通り減光はきれいになくなる。

私は周辺減光もレンズの魅力の一つだと思っているので、これ以降の撮影はすべてグラデーションフィルターなし。

 

このレンズの特徴はこの周辺減光とゼロディストーションである。

Zeissのサイトにあるデータシートより

ほぼゼロ。今は歪曲収差はソフトで修正するのが主流だから、今後こういうレンズが世に出てくることはもうないのかもしれない。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/15

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/15

ゼロディストーションを活かした写真を……などと思っても、外付けファインダーでは水平を出すことも壁面と平行に構えることも難しい。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/350

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/350

三日月の形をしたゴーストが発生していておもしろい。左下の異物は私の指。気を付けていたつもりなのだが、今回の撮影では結構な枚数これをやってしまった。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/90

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/90

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/500

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/500

逆光には強く、画面が白むようなフレアは生じないがゴーストは発生する。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/180

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/180

はい、また指。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/90

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/90

ベルビアってもっときつい発色だったような気がするのだが、あれはVelvia100Fだったか。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/180

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/180

水平を失っている。デジカメだったら撮らないだろうなという構図が入ってくるのがフィルムカメラの楽しいところ。

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/60

G1 + Hologon8/16, Velvia100, F8, 1/60

ホロゴン持ち出した日にたまたま帆を張っていた日本丸。運が良かった。

 

続きはまた。

ヤフオクでフレクサレットを安く落札する裏技

すごくどうでもいい話なのだがちょうどいい例が流れてきたので。

ヤフオクにはオークションアラートという機能があって、あらかじめ登録しておいたキーワードに一致するタイトルの出品があると通知が来る。私も含め多くのカメラマニアがこの機能を利用し目当ての品が出品されるのを待っている。

多くの人が利用しているから出品されるカメラ類は決して取りこぼされることなく、いつもそれなりの価格まで釣り上がる。出品者にとっては良いことだ。しかしそのせいか最近ヤフオクのカメラに割安感が全然ない。

そういう昨今の困難な状況でも安く入手するためのテクニックはいくつか残されている。その一つを紹介したい。

狙うのは二眼レフのフレクサレット。

グレーの貼り革が特徴のチェコスロバキア製カメラだ。ローライほどではないが人気があり、出品されると動作未確認の怪しい品でもそこそこの値が付く。

フレクサレットの綴りはflexaretである。しかしおしゃれな書体で書かれているせいか時々、tをl(エル)に見間違えてflexarelと入力して出品する人がいる。

これはLに見えても仕方ない

冒頭のリンクもその一例である。

オークションアラートで普通にflexaretと登録していると、この"L"出品が引っかからない。L出品はT登録している多くのマニアの目をすり抜けているのだ。言い換えればL出品はライバルが少ない。これを拾うことができれば競り合いの少ないオークションに参加できるというわけだ。

どうして私が冒頭のflexareL出品に気付いたのかと言うと、

アラートのキーワードにflexaretとflexarelの両方を登録しているからである。

 

これで年に数回のL出品に出会えるようになった。

 

今回のL出品に関して言えば、一緒にRolleicordが入っているため安く落札されることはないだろう。

DiMAGE Scan Dual IV をMacで使うVueScan

昔買ったKONICA MINOLTAのフィルムスキャナー。確か4万円しないくらいだったと思う。当時販売されていた中で一番安い製品だった。あと1万足してニコン機にするか悩んだ記憶がある。

日付に注目

2018年1月購入……そんな最近だったか? と一瞬混乱。平成18年だ。西暦2006年。

もう使わなくなって久しいし今後使うこともないだろうから、スペース確保のために処分することにした。

手放す前に動作確認を行う。当時はWindowsXPで使っていたが、もうその環境は用意できない。

VueScanというソフトを使えば現行Macで動かせる。

動くには動くが、頻繁にフリーズしてしまう。フリーズしたらソフトを強制終了、スキャナ本体の電源も落としてやり直し。6枚スキャンするのに何度繰り返したか。

試用版なので文字が入っている

コニカのLexio70というコンパクトカメラで撮影した写真。使ったフィルムはTREBI100C。このカメラの記事をいつか上げようと思って四年も経過してしまった。

購入しないで申し訳ない

フリーズはWindowsで使っている時もあったので、VueScanの問題でもないと思う。VueScanについて言えば、これだけ古い機種が使えるようになっただけでありがたい。