fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

RE.Auto-Topcor 1:3.5 f=13.5cm の分解清掃

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曇りカビあり表記のジャンク扱いレンズだったが、写真ではきれいに見えたのでそう大したことないんじゃないかと思い落札した。しかし、

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曇ってるしレンズ内側に拭き跡もある、ジャンクの名に値する品だった。

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後玉はまあまあきれいだが隅に小さなカビがあった。結局すべて説明通り。

α7RIIに付けての開放での写り。四隅がケラレ気味。αにマウントアダプターで使っているとよく経験することではある。トプコンフィルムカメラにつけて撮影すればこうはならないだろう。

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割とクリアに写る。普通に使う分にはこのままでもいけそうだ。

だが分解する。

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とりあえずゴムリングで銘板を外したが、実は外す必要がなかった。

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内蔵フードに隠れているネジを外してひねると鏡筒が丸ごと外れるので。

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一番前のレンズはきれいだった。曇っているのはその下のレンズ。

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拭いてきれいになる曇りとならない曇りがあるが、これはだめな方じゃないかと思った。

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が、きれいにできる方の曇りだった。見ただけでは分からないものである。

次はカビの生えている後玉。

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マウント部分を外してレンズを押さえている遮光用リングをゴムリングなどを使って外すと取り出せる。

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写真中央部分にカビ。

除去して組み戻し、試写。

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どれほどクリアになったか期待しながら撮影したが清掃前より写りがぼんやりしている。しかも最短撮影距離が長くなってしまい近くにピントが合わない状態。

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やはりソフトフォーカスレンズのようになっている。

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まあこれはこれでおもしろいが、組み直す時に何か間違えたようだ。

こちらのサイトで

TOPCON CLUB-Various Talk-Drawing of Topcor Lens Cut

レンズ構成図を眺めたところ、

http://www.topgabacho.jp/Topconclub/TalkLenscut/RE135cut.jpg

一番後ろのレンズを表裏逆に入れたことに気づいた。多くのレンズで後玉は凸側が外を向いているため、このレンズも当然そうだろうという思い込みでやってしまった。

表裏を戻したら無事元の描写に戻ったが、ソフトフォーカス状態もおもしろかったのでもう少しあの状態で撮影してみればよかった。

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清掃後のレンズで撮影した写真はこちら↓

JAPAN HOBBY TOOL  吸盤オープナー レンズメンテナンス用工具 JHT9520

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