2005年6月発売のコニカミノルタ製コンパクトデジタルカメラ、ディマージュX60。サイズは84x56mmでクレジットカードとほぼ同じ。
https://www.konicaminolta.jp/about/release/2005/0523_02_01.html
レンズバリアをスライドすると起動する。レンズは出ない。
一時期、この屈曲光学系のデジカメにこだわっていた。このタイプはデザインがすっきりしていて良い。起動終了が早く使い勝手も良かった。X60もその特長を持っている。
X60は作りが良くボタンの操作感もしっかりしていて高級機のような佇まいである。発売時3万円台で翌年には1万円台になったようだから実際のところはエントリーモデルなのだろう。
小さい割に厚みはあるのでコロンとした可愛らしい印象となる。
背面液晶は2.5インチ11.5万画素。サイズはそこそこあるが目は粗いのでピントの確認は難しい。
広角端6.3mmでの撮影。35mm判換算で38mm相当の画角。この画角は個人的には広角というより標準レンズの範疇。
そのままだとちょっと物足りない仕上がりだったのでLightroomでコントラスト強調した。他の写真も大体コントラストが強調してある。
望遠端18.9mm。35mm判換算で114mm相当の画角。
望遠端にしても背景はボケない。やはりこのセンサーサイズ(1/2.5インチ)のカメラでボケを作るのは難しいか。
望遠端で寄ってもこの程度。
ボケないカメラは構図に気を遣う。
この写真のようにバラをメインに撮ったつもりでも背景の人に視線が取られてしまったりする。ボケてくれればそういう所を気にしないで済む。
背景も前景も絵になる場所なら問題ない。
広角端での歪曲は若干気になる。広角端だから仕方ない気もするが38mmと思うと微妙。
オート露出では光芒が飛んでしまうためマイナスに露出補正して撮影。メニューを呼び出してからの補正になるので一手間かかる。しかし調整できるだけありがたい。
相当古いデジカメではあるものの500万画素あるせいか画質は思ったより良かった。暗部持ち上げやコントラスト調整などの追加工にも十分耐える。
書き込み速度が遅いといった問題もなく、最近のデジカメと同じようなテンポで撮影できるから今あらためて使ってみても面白いと思う。デザインも小洒落ているし。
ミノルタのロゴはこの旧タイプが好き。