fortia’s カメラレビュー

カメラと猫と骨董品

京セラCONTAX SL300R T*

2003年発売の京セラ製デジカメ。これはコンタックスブランドだが、京セラブランドで発売された同型品もあった。見た目はこちらの方が高級感があるものの性能は確か同じだったと思う。

一時期流行した回転式。

発売時に新品で買ったものではなく、数年前入手したヤフオクの"ジャンク扱い"品。返品を嫌がる出品者がジャンクとして出品しているだけで、実際には普通に動くものも多い。これも正常品だった。

オールドデジカメを使う上で最大の障壁になるのがバッテリーだ。付いてくるバッテリーは大体へたっている。これもへたっていて満充電から2、3枚撮影すると落ちてしまう状態だった。今や新品はおろか互換品すら入手できないことも多いが、このカメラに関しては互換バッテリーは入手できるようだ。しかしデジカメ本体の落札価格より高い互換バッテリーを買うのは気が進まないから別の方法を考える。

このデジカメは珍しく5Vの外部電源で動作する仕様だったので、コネクタを工作して手持ちのスマホ用モバイルバッテリーに繋いだところ動いてくれた。使い勝手が良いとは言えないが、まあ一応撮影できるようになった。

では、撮影テストの結果をいつものように掲載していく。

解像力 Resolution

CONTAX SL300R T* F7.5, 5.8mm(換算38mm), ISO100, 1/500

CONTAX SL300R T* F7.5, 7.7mm, ISO100, 1/500

CONTAX SL300R T* F7.5, 10.1mm, ISO100, 1/350

CONTAX SL300R T* F7.5, 17.4mm(換算115mm), ISO100, 1/250

広角端から望遠端まで破綻なくよく写っていると思う。周辺がボケることもない。

なお、300万画素しかないカメラだからいつもやっている切り出しはやらない。

ご覧のように、この画素数だと切り出しても大して拡大されないのだ。

歪曲 Distortion

CONTAX SL300R T* F2.8, 5.8mm, ISO100, 1/125

CONTAX SL300R T* F2.8, 7.7mm, ISO100, 1/125

CONTAX SL300R T* F2.8, 10.1mm, ISO100, 1/90

CONTAX SL300R T* F2.8, 17.4mm, ISO100, 1/60

望遠端以外では樽型歪曲がある。広角側では顕著。このサイズのカメラとしては優秀と言えるかもしれないが、広角端が換算38mmであることを考慮すると、やっぱり大きいかな。

高感度性能  High ISO performance

CONTAX SL300R T* F2.8, 5.8mm, ISO800, 1/250

ISOは800までしか設定できない。800でもこのようにノイズがたくさん乗る。

CONTAX SL300R T* F2.8, 10.1mm, ISO800, 1/90

ノイズリダクションも結構掛かっているのか彩度が失われがち。

CONTAX SL300R T* F2.8, 7.7mm, ISO800, 1/90

彩度落ちは渋めの写真として楽しめばいいかも。

CONTAX SL300R T* F2.8, 5.8mm, ISO100, 1/125

CONTAX SL300R T* F2.8, 5.8mm, ISO100, 1/350

CONTAX SL300R T* F2.8, 5.8mm, ISO100, 1/700

CONTAX SL300R T* F2.8, 5.8mm, ISO100, 1/125

CONTAX SL300R T* F2.8, 17.4mm, ISO100, 1/250

1/2.7型と面積の小さなセンサーだから望遠端にして被写体に寄ってもあまりボケない。狙って構図を作ればこの程度はボケる。

CONTAX SL300R T* F2.8, 7.7mm, ISO200, 1/45

歪曲が大きなカメラだと↑こういう構図が難しくなる。望遠側にすると歪曲が減るので、少しズームすると良い。

CONTAX SL300R T* F2.8, 5.8mm, ISO100, 1/400

CONTAX SL300R T* F7.5, 5.8mm, ISO100, 1/2000