部屋の整理中に出てきたフィルムを現像に出してみたらこのようになっていた。収められている景色を眺めてもいつ撮ったものだか皆目見当がつかない。
家並みに注意してみたところ、11年前に建った家は写っているが10年前に建った家が写っておらず空き地になっているので大体そのくらいと判断した。
冷蔵庫に入れておけばこんな状態にはならなかったのかもしれない。緑色にかぶってしまったのは、おそらく高温多湿の夏を幾度も越えてきたせいだろう。
画像処理により色かぶりの影響は気休め程度に軽減できる。
使用したカメラはもちろん覚えていない。傾いている写真が多いので、レンジファインダーカメラだと思う。レンズはかなりの広角。太陽の光芒が10本なので10枚羽根のレンズだと判断できる。自分が使っていたレンズの中で該当するのはスーパーワイドヘリアー15mm。このレンズはBESSA R3Aで使っていた。当時はコンパクトな初期型を使っていた。
江島神社。江ノ島には行ったが、この神社を写真に収めた記憶がない。
龍恋の鐘。ここも行った記憶がない。
これは近所の桜並木。
普通、10年前の写真を見れば色々懐かしくなったり記憶が呼び覚まされたりすると思うのだが、記憶は戻らないし、そもそも被写体が10年前からまったく変わっていないから、最近の写真だか昔の写真だかすら分からない始末。正直なところ現像する必要なかったなと思う。しかしまあ何が写っているか分からないまま処分するのも気が引けるから、結局現像するしか道はなかったのだろう。
フィルムの長期室温放置は避けましょう。