写真は文京区の音羽今宮神社。
先週、古いニッコールを付けたカメラをぶら下げて池袋から文京区界隈を散策してきた。今回はその時に撮影した写真を掲載したい。まずは使用したレンズを軽く紹介。
1955年頃のレンズ。Nikon Lens Versions and Serial Nos
当時はLマウントレンジファインダーカメラのニッカとのセットで販売されていたらしい。
非常につくりが良い。初めて手にした時はその精巧さに感銘を受けた。他のレンズより小型だからより精密感が際立つというのもあるだろう。
散策したルートは↓こんな感じ。自転車を使ったので1時間半歩いたりはしていない。
F2のレンズならもう少し前景をぼかしてくれただろうなあと開放F3.5を嘆く。
コーティングされているレンズのためオールドレンズらしいフレアはあまり出ない。
モッコウバラかな。すごいボリュームだった。
大塚あたりの不動産屋さんの建物。ガラスの畝の方向が互い違いになっているため反射光に強弱が生じて模様のようになっている。黄色味を帯びているのは年を経て黄変したのだろうか。オールドレンズでも黄色くなってるのを時々見かける。
お茶の水女子大の西門。奥は日商岩井音羽マンション。なんか愛嬌のある建物だなと思った。
光文社ビルの裏路地に咲くたんぽぽ。
広い道と狭い道があれば狭い方に進む。調和の取れた風景は整備されていない場所にあるから。調和っていうか風化。風化すると調和する。
文京区音羽という地名は字面も音の響きもかっこよくて憧れる。
白壁が美しい路地だった。
その路地で見かけた錆びた鉄の扉とその下に咲くたんぽぽ。
色褪せた落書きが良いアクセントになっている。
光文社ビル裏の路地を進み、見上げた先に見えるのは良い塩梅に風化した建物。学生寮だそう。
路地から見上げるこの風景はなかなか壮観で、石壁が雨に濡れる梅雨や雑草が生い茂る暑い夏の日に来たらまた違った世界が広がっているだろうなと心躍った。
同じく音羽の路地で撮った少し窮屈そうなゼラニウムの鉢植え。以前は真っ赤な花を咲かせるタイプが好きだったが、街の日常を彩る花としてはこのオレンジのタイプが最適かもと最近思うようになった。放任でもそこそこきれいに咲くのと、真っ赤より少し黄色味が強い方が色として明るいから。
音羽を抜けて水道へ。
凸版印刷本社ビルの敷地内に整備されている公園的なスペースに咲くつつじ。街の美化に貢献していてすばらしいと思う。
水道を過ぎて本郷へ。
歴史を感じさせる魅力的な公園があったのだが工事中で入れなかった。令和7年3月まで整備って長い。
真っ白で美しい建物。壁は汚れていくのが良いと思っているが、この建物の壁は汚れてはいけないと感じた。この一角だけ別世界のようだった。